松戸行脚

松戸市栄町を中心とした商店、モール、そして流山街道の将来

空 松戸行脚
2009年09月10日の松戸空
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松戸市栄町の商店街と大型店の位置

松戸市の大型スーパーの位置

下の図は松戸市にある比較的大型のスーパーマーケットを2021年9月現在の状況としてuMap(OpenStreetMapのマイマップ)に書き込んで作成したものである。なお、松戸市栄町の位置(赤ラインで囲んだゾーン)である。なお栄町内にある大型スーパーマーケットは赤く、栄町以外のエリアのマーケットは青い色となっている。

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松戸のショッピングセンターの特徴

terracemall Matsudo

テラスモール松戸
2021年5月25日撮影

これを作ってみて感じたのだが、松戸市には郊外型の大型ショッピングセンターが、テラスモール松戸しか無いという事だった。昭和40年代から作られた大型店の殆どは、駅前型商業施設で家から徒歩や自転車で行く事を想定した店舗が多かった。当時はそれでも良かったが、駐車場が無い、或いは遠い、台数が少ないという特徴が欠点になってきたと感じる。

カートで購入した荷物をガラガラ・ドーンと運びたい

例えば、ダイエー松戸駅西口店には駐車場が分散してあるが、たくさんの荷物を購入カートでガラガラと駐車場までドーンと運ぶという意味では不便。イトーヨーカ堂松戸店も同様で提携駐車場が遠い。松戸駅付近でなんとか対応しているのが、キテミテマツド。ここはカートで駐車場までドーンと行けるので買い物に車でいける。

昭和の時代から平成にかわり、新しく開発されるショッピングセンターはガラガラ・ドーンが可能な対応をしているところもある。2007年にオープンしたグリーンマークシティ松戸新田は路面駐車はいつもいっぱいだが、屋上駐車場はガラガラ・ドーンが出来る。マミーマート松戸新田、マミーマート松戸古ケ崎は全て路面駐車だが、ガラガラ・ドーンが出来る様に設計されている。

松戸市の条例では駐車台数はどうなっているか?

松戸市における附置義務台数は、条例で特定用途と非特定用途x0.5の面積の和が1000m2以内では附置義務台数はない、1000m2を超える場合特定用途150m2に付き附置義務一台となっている。この特定用途とはこの節の場合店舗面積と読み替えることが出来るが、郊外型のショッピングセンターでは150m2で1台では実際は不足する。誰も行かないショッピングセンターになってしまう。駐車施設の附置等に関する届出について を参照。

店舗面積10m2に対し駐車台数1台の計算でほしい

マルエツ系は昭和からある比較的古参組に近いので、駐車場では苦労しているように見える。北松戸店(店舗面積1420m2)駐車場無し、上本郷店(店舗面積1429m2)駐車台数35台、栄町店(店舗面積1499m2)77台とちょっと心もとない。新しく出来た東松戸店(店舗面積671m2)は93台と規模に対して容量は十分だと思うが、2021年3月第五駐車場が閉鎖になったり駐車場維持には苦労している。マルエツさんは昭和の頃に作られた店舗に関して、駐車場をどうするか考慮が必要なのかもしれない。

ヤオコー松戸稔台店は路面駐車113台で、本来は屋上を含め全部で150台はあっても良いと思う。北松戸の元市立病院跡地にヤオコーが出来るらしいが、あの場所は車で来る人が多くなることが予想される為、店舗面積にもよるが、最低200台は欲しい立地だと思う。ヤオコー南流山は店舗面積2500m2に対して、211台でなんとかなっているが、実際は店舗面積10m2につき、駐車台数一台は欲しいと思う。

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栄町のスーパーマーケットの配置

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栄町内にある三つの大型スーパーの現況

栄町内に建設された三つの大型店舗、オリンピック馬橋店(ナコス→物流拠点→オリンピックと変遷)、マルエツ栄町店(プリマート→マルエツと変遷)、ベルクス北松戸店とある。三つとも立地的には駅近とは言い難い距離感が有る。

では郊外型かと言われれば、オリンピック馬橋店(店舗面積:2350m2)は駐車台数20台弱で、規模の割に駐車場が少ない。マルエツ栄町店(店舗面積:1499m2)で駐車台数77台と善戦しているが、やはり足りない。その倍は欲しい。唯一ベルクス北松戸店(店舗面積:1999m2)で駐車台数180台とまあまあの駐車台数で対応している。つまり、ベルクス北松戸はある意味マイカー利用者にとって行きやすい場所の一つとなっている。

流山街道の状況と将来への展望

流山街道は潜在的な魅力のある街道

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イトーヨーカ堂流山店
2018年7月16日撮影

流山街道は江戸川に沿って、松戸内では田園風景の中に作られた道で、昭和から平成に至るまでは私もそれほど注目していなかった。強いて言えば、平和台駅近くのイトーヨーカ堂流山店(1993年11月開業)だったかもしれないが、当時車があってもわざわざ流山まで買いに行くこともなかった。その流山街道に一石を投じたのが南流山周辺だと思っている。

武蔵野線の南流山駅自体は1973年(昭和48年)4月1日開業の駅で、その開業当時はそれほど注目していなかった。ところが、2005(平成17)年つくばエクスプレスの南流山駅の開業以降南流山地区は目覚ましく変っていったと思う。江戸川の堤防を自転車で走っていて、古ヶ崎→主水新田、旭町→七右衛門新田と進んでいくとどんどん田園風景が広がる印象があるのだが、これが、南流山に入った途端突然変わるのだ。

住宅街が広がる南流山と木地区のショッピングゾーン

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流山木地区ショッピングゾーン 2019年12月1日撮影

田園地帯から突然宿場町に入った感覚になる。この都市化をさらに後押ししているのが、木地区の商業ゾーンだと思われる。この木地区の商業ゾーンには、2015年に開業したヤオコー南流山店を始め、ヤマダ電機、コーナン、ユニクロ、AOKIの物販に加え、飲食はヤオコービル内に飲食としてサイゼリア、大戸屋が入り、その他同地区にはスシロー、夢庵他、マクドナルド、スターバックスもある。

又コーナンのビル内にはスポーツクラブ アクトスWill_G 南流山もあり、車で行けば、相当時間をその地区で過ごせるような状況になっている。

流山街道の松戸方面に足りないもの

Thema Park

PexelsによるPixabayからの画像

七右衛門新田、主水新田、旭町が影響を受けて宅地化が進むのは時間の問題のような気がする。ただ、無整備のままに宅地化が進むのは理想的ではない。都市基盤をしっかり計画した上で進めないと望まれる状況には及ばない。今後重要だと思う点を列記してみたい。

必須項目

  • 流山街道の幅員の充実化(植樹・広い歩道・安全な自転車用のレーンも)
  • 一日遊べるようなショッピングモールの敷地確保

出来れば理想的な項目

  • 南流山-北松戸間を結ぶ軽便鉄道
  • 北松戸工業地帯をテーマパーク或いは商業ゾーンや公園とする
  • 新坂川と坂川の親水公園化

昭和42年から栄町に住むKさんと話した内容について触れたい。Kさんは以前桜並木だった坂川の思い出から、新坂川や坂川の親水公園化が出来ればいいなと思っていたそうである。また、北松戸工業地帯の商業ゾーン化もKさんが考えていた事である。私はそこに軽便鉄道をつなげたいと思っている。

栄町・古ヶ崎に多くの人を取り込む為に

現在の栄町や古ヶ崎は住民が多いが、それを支える商業は元々商店街が担っていたが、大型店が栄町の市場を掴んでからは、単一的になりやすくなっていると感じている。その一つは駐車場問題である。ベルクスは一定の駐車場があるけれど、ショッピングセンターとしての魅力に乏しい。車で行って一日過ごす場所とは言えない。

もし栄町内で魅力あるショッピングセンター造りや駐車場問題解決が出来ない場合は、その周辺で行い、あのエリア全体で魅力的な街にする方法だと思う。2021年現在に至るまで、北松戸駅を下車した人が、栄町方面に行く人は栄町に住んでいる人だけだと思う。この北松戸駅-栄町間というのは工業地帯があって、道も暗いし魅力がないエリアである。

Sinsui Park

Peter HによるPixabayからの画像

この工業地帯を例えばテーマパーク化し、その先の古ヶ崎エリアの流山街道沿いに大きなショッピングモールを造る事で、北松戸-古ケ崎エリア間の人の動きが活性化する。また、馬橋駅はもうすこし可能性が高いと思うが、旭町小学校、中学校、馬橋高校の敷地及びそこから流山街道までを買収し、ショッピングモールを造る事だと思う。そこに横六間川と坂川の親水公園化を行う事により馬橋-主水新田のいちょう通り活性化が可能ではないかと思う。

その他流山街道を活性化する為に

Fuji Mountain

江戸川から見た富士山
2019年10月5日撮影

流山街道から江戸川の堤防は近く堤防に立つと富士山も見える日がある。そんな魅力のある街道なのだと思っている。

さて、流山街道において、松戸方面から流山方面に向かうと2013年に開業したマミーマート松戸古ケ崎店がある。ところが、そこから南流山の木地区ショッピングゾーン(ヤオコーなど)までの間にはもっともらしい、ショッピングエリアが無い。

ほぼマミーマート松戸古ケ崎店寄りではあるが、途中に島忠松戸店がある。現在島忠はニトリ傘下にある為、多分島忠松戸店はニトリホームズとなるのだろうか?ただ、島忠は建物の老朽化の為か屋上駐車場が使えなくなっているので、建て替えが必要だと思う。あの島忠は理想的には、家具だけでなく、一階は食品スーパー二階がホームセンターの様な造りにし、屋上に駐車場があるような形に出来ないだろうか?

また、ニトリ全体に思うのはIKEAの様な一日そこで過ごす魅力が乏しい。それはやはりレストランであろうと思う。ニトリ直営でなくても良いのであのゾーンでレストランが充実すれば楽しいと思う。

栄町商店街の歴史的背景

  • 1966(昭和41)年頃から栄町の町が形成されていく
  • 1975(昭和50)年11月20日 プリマート栄町店(後のマルエツ栄町店)開業 店舗面積 1,265m
  • 1978(昭和53)年1月20日 ナコス馬橋店開業 店舗面積 2350m2 千葉県届出は3250m2?
  • 1978(昭和53)年 マルエツがプリマートを吸収合併し、プリマート栄町店はマルエツ栄町店へ
  • 1989(平成元)年4月 消費税3%
  • 1991(平成3) マルエツ栄町店増築工事竣工 店舗面積 1499m2 となる
  • 1997(平成9)年4月 消費税5%
  • 1998(平成10)年5月8日 ベルクス北松戸開業 店舗面積 1999m2

———————-栄町の商店街に変化———————-

  • 2000(平成12)年2月 ナコス倒産、ナコス馬橋店はオリンピックの物流拠点に
  • 2013(平成25)年10月11日 マミーマート松戸古ケ崎店開業 店舗面積2062m2
  • 2013(平成25)年12月 ニューだるま湯が閉店
  • 2014(平成26)年4月 消費税8%に
  • 2014(平成26)年7月17日 オリンピック馬橋店開業 店舗面積2350m2
  • 2019(令和元)年4月 消費税10%及び軽減税率8%に

栄町の不活性化は1998年頃から

上の年表には赤い文字で書かれている年代は栄町の商店街に元気があった時代である。勿論栄町内のそれぞれの通り沿いで、変遷はあったものの消費税が5%になるまでは持ちこたえてみんな頑張っていた事になる。当時の写真をたくさん撮影しておきたかったが残念ながら持っていない。衰退の原因には色々と考えられる。

勿論、大型店の進出の要素は大きいのは確かだが、それだけでは無さそうだ。住民や店主の老齢化、二世帯住宅対応になっていない事から二世が出ていってしまって、商売を継いでいくことが難しい事情もありそうだ。あれだけ広いエリアの住宅街なので、潜在的な購買力は少なくないと思っている。今後の未来的な展望を期待したい。

最後に

この栄町の周辺の問題については、栄町に昭和42年からお住まいのKさんとの話の中から出た内容が反映されている。今後さらに栄町を中心に色々な話題ついて掲載していきたい。Kさんありがとう。

下記は栄町関連投稿です。ご興味があれば!

松戸市栄町商店街、昭和40-50年代は歩くのに苦労するほど賑わっていた
栄町の商店街、特に活気があったと言われる中央通り商栄会を2021年現在歩いてみると、営業している店が数えるほどしか無くて、その面影があるやなしや・・・寂しいばかりである。過去の松戸の情報誌、或いは広報まつどの記事を通して、振り返ってみる。
松戸市栄町の商店街(栄町3丁目編)Bゾーン
昭和40年代初頭出現した新興エリア、松戸市栄町。古ヶ崎と北松戸工場地帯に挟まれた陸の孤島的なゾーン。同級生によると栄町の商店街で商売を始めていた人達は東京下町の商店街の人達が移り住んできた人も少なくないらしい。今回は栄町三丁目を取り上げる。

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