北海道拓殖銀行
この投稿は松戸行脚にて、2006年に投稿した記事を復活、内容をアップデートしたものです。当時、実家で北海道拓殖銀行松戸支店の出店案内の広告を見つけました。この広告は多分昭和46年4月頃と思われます。
北海道拓殖銀行は1998年に破綻し他銀行に営業譲渡という形で吸収されてしまった。現在は存在しない銀行です。松戸支店が出来たのが多分1971年前後なので松戸では30年弱の命だった事になります。北海道拓殖銀行松戸支店はその後中央信託銀行松戸支店に統合され、中央三井信託銀行松戸東支店→中央三井信託銀行松戸支店と変遷している。
北海道拓殖銀行は明治以降北海道開拓の為の国策銀行として作られ、それは第二次世界大戦終戦まで続いた。
戦後は普通銀行の仲間入りになった訳です。北海道拓殖銀行に入れることは北海道ではエリートの証の様なもので、とにかく北海道では絶大な力を持っていたという伝説的な話を聞いたことがあります。ただ、バブルの頃の急拡大を進めすぎたのが、仇となって破綻してしまったようです。
それが破綻してしまったのだから怖い物ですね。何気ない広告の中に興味深い部分がありましたので少しずつ検証をしてみたいと思います。
アクセスマップ
松戸三角ビルの所
この地図には聖徳大学下の東山観音の前にガソリンスタンドとありますが、このガソリンスタンドのあった場所には後の松戸三角ビルが建ちます。2022年3月現在はこの松戸三角ビル一階にはメガネスーパーが入っています。従って、この広告の当時はまだ三角ビルも無くガソリンスタンドがあったという事です。
東山観音
聖ミカエル教会
又、聖ミカエル教会と書かれています。昭和40年代まではここに瀟洒な教会が建っていて、松戸駅東口を降りると正面の斜面林の左側に聖ミカエル教会が見えましたっけ・・・下の写真はその当時の写真です。
イトーヨーカ堂が建設される時に、聖ミカエル教会はこの場所から立ち退き、現在の位置に移動しました。
扇屋
又、扇屋が2つありますね。扇屋ホームセンターと扇屋です。一番最初に出来たのは扇屋ホームセンターの土地で、後のデンキランドかな?2022年3月現在はアスタシオビル(加藤ビル)のある所。最初はこちらが扇屋として出来て、店舗面積の問題からでしょうけれど、現在新東京病院横の立体駐車場ビルがありますが、その土地にもう一軒の扇屋が出来ました。
それにしても扇屋は昭和44年に初出店してから二年程度で新店舗を造ってしまったのでしょうか?当時の活況を感じるような気がします。
菓子店=森栄堂ビル
又、菓子店という文字が見えますが、これは根本にあった森栄堂の姉さんの持ちビルで、菓子類を売っていた。今のホテル・ゲーツインの隣です。
たくぎんのあった場所
現在マンションが聳えている付近に拓銀はあったらしい。ただ、何故か私はたくぎんの記憶が薄い。
松戸市医院病院マップ
次は付録の松戸市医院病院マップです。こういう便利帳を付けて広告を捨てさせない様にしていた事が分かります。
松戸ボウル
さて、青文字で13と書かれた左斜め上に松戸ボウルというのが見えます。この松戸ボウル跡にアーバンヒルが後に出来ます。
ダイエー・Dマート
Dマート(当初はダイエー、Dマートに変わった後、再びダイエーに)がありませんね。従って、青13から赤11までは通しの道になってます。現在は途中に公園とDマートがあり通しにはなってません。上の航空写真は国土地理院の空中写真で、1979-1983年の間です。中央にDマートがあり元踏切のところから旧水戸街道まで、斜めにダイエーを跨ぎながら薄っすらと道路のラインが見えます。
モンダ書店
また、図の左上の青12付近に電報電話とあります。まだNTTになる前です。現在はNTTは無く、ただ建物だけは残ってます。さて、赤61のところに字が消えてますが、モンダ書店があります。ここで付録付きの冒険王を買いに行った思い出があります。また、そのすぐ下に中部小があります。従って移転する前であり、伊勢丹も当然ありません。
公益質屋・色川書店
赤19,20のところに色川書店があります。ここは古本屋でして、ここには当時まだ踏切があった時代です。色川書店の右に図書館があります。当時は市民会館の中に図書館がありました。色川書店付近には赤24に隠れてますが、公営質屋というのが見えます。当時はこの辺りにそういうものがあったのですね。
また、松戸駅東口側、青11のところに住吉書店というのが見えます。これは岩瀬の十字路の森谷ストアー付近にあった本屋です。今はありません。
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それにしても、定期預金の利率がとても良いことが分かります。年6%何て今ではありえませんね。ジャルパック預金なんてものがあったのですね!良く子供が行くからジャリパックなどと揶揄されることもありましたね。ヤングパック預金なんてのも響きが良い。`楽しみながら未来のユメを築く若い人の預金`実に良いですね
さて、面白いのが右にある個人小切手についてです。他の銀行では当時どの位普及していたのか分かりませんが、日本で小切手というと普通は企業であって個人は少なかったのではないでしょうか?私は香港滞在中に小切手を持って支払いに使ってましたがとても便利でした。何故日本ではやらないのかと思ったほどです。
マル優というのもありましたね!
最後に
2022年改めてこのたく銀の広告をみて、隔世の感が在るなあ・・・と感じました。考えてみるとあの当時は公害で川も、海も、空気も汚れていましたが、それ以上に未来への期待がいっぱいでした。銀行利率も良かった。こんな願いは無理でしょうけれど、あの頃に戻りたいですね!笑
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