続:コンピューターとの出会い-インターネット編
これは投稿”コンピューターとの出会い”の続編です。つまり初めての自分のパソコンを購入して以降の話です。私はマッキントッシュのエバンジェリストだったWatさんから囁かれ、マッキントッシュのお店であるソフマップに行った。
パソコンを買った理由
マイコンの頃もパソコンの頃も共通して、買おう買おうと思って、中々買わなかったのは、買ってみたは良いものの、ゲームを遊んで終わる玩具扱いではつまらないと思ったのです。私が買おうか買うまいか悩んだのが、FM7、FM11でした。それは1982年に発売されていました。翌年、ファミコンが1983年に任天堂より発売されていました。
ゲームをやる為にマイコン・パソコンを買うのはどうかと思いました。ただ、インターネットの登場で、これだったら、買う意味有ると直感しました。
インターネットに繋ぐ事
インターネットという言葉が浸透して久しい。いや、その用語も聞かない事も増えたくらいだ。今はスマホの時代で、ワイヤレスが基本になってしまっているので、つなぐという動作は忘れ去られている。有線の場合でもケーブルを繋げばそれで万事OKなのだから、こんなに楽なことはない。私がインターネットを始めた1994~1995年頃は若干ハードルが高かった。
誰でも間違えなく出来るという代物ではなかったと思う。
先ずはNiftyServe
最終的にはインターネットに無事接続する事だったが、「インターネットの情報はまだ、英語が多くて、揃っていない。先ずはニフティじゃないかな?」と言われ、NiftyServeに加入してみることにした。本屋さんに行くと、”NiftyServeパーフェクトガイド パソコン通信ビギナーのための徹底活用ブック”という分厚いマニュアル本が売っていたので買った。
これには確か、1000円分だったか2000塩分の接続権が付いていたと思う。これだ!と思い買った訳だ。帰宅してからニフティには簡単に接続できた。ここから暫くはニフティのフォーラムなどを覗いて楽しんでいた。
Jetonというプロバイダーに加入
次はインターネットだ。12月も押し迫った頃。購入したインターネットに関する書籍を見ていた。翌年の2月には香港行きが決まっていたので、従量課金制のプロバイダーを探した。そこで等々力にあったJetonというプロバイダーに申し込んだ。JetonはISP黎明期の頃のプロバイダーで今はもう無い。小飼弾という人が技術サポートをしていた。
Jetonのはじめにという欄にはこんな事が書かれていた。
JETONのアカウントを得たところで、あなたは晴れてインターネットへのアクセスが可能になったわけです。これからダイアルアップIP接続して、ネットサーフィンをしばらく楽しんでからホームページを作ろう…あなたの夢は膨らんでいることでしょう。しかし、その前にやっておくべきことがあります。パスワードを変更し、万が一の時に電子メールでsupportを受け…結局悪名高きUnixから逃れるすべはないのです。
以下、本文では、必要最低限のUnixのコマンドとその意味、そしてそれを使って何をすべきかを紹介します。Unixについてさらに御知りになりたい方は、参考書を一冊手に入れることをお勧めします。参考書はあまりに数があるので紹介はしませんが、初心者向けの、2000円前後で買える安いものならなんでも結構です。
この”悪名高きUnixから逃れるすべはないのです”を読んで、おおー!となってしまったのです。Unix自体は今でもよく分かりませんが、Unixシェルのコマンドについては勉強する事となりました。と言っても、Unixシェルのコンソール画面にログインして、いくつかの作業をしてログアウトするというだけでしたが・・・
中々Jetonに繋がらない
ただ、当初このJetonどころか、インターネットに繋がらないというトラブルに見舞われました。ニフティは簡単でしたが、インターネットに繋げるという事を一から勉強をやり直しました。MacTCPというプロトコールを勉強する所からはじめました。Macintoshの場合、MACTCPとPPP接続をするツールが必要になります。
ただ、私が購入した時はすでに漢字トーク7.5でしたので、MACTCPは標準搭載でした。7.5以前はわざわざ海外のMacの雑誌を購入して、付録のCDROMからいただくというのがやり方として存在していました。MACTCPを開くとIPアドレスなどを設定する。次に当時は電話回線を使う事が普通だったので、ダイアルアップPPPというプロトコルが必要になる。
PPPには電話番号、モデムのATコマンドの設定、ID、PW等の設定を予め行う。プロバイダの接続方式がまちまちなで場合によっては接続スクリプトを書いてあげないといけなくなる。でも、理論上はこの二つのプロトコルがあれば一応インターネットに接続出来る。出来ると書いたが私はつまずいた。
モデムはGlobal Village社のTeleportGoldII
私の購入したマックにはモデムがバンドルされていました。Global Village社のTeleportGoldIIでした。速さは14400bps。PPPはDTIのInternet ConnectPPPでした。これがどういう訳かちっともJetonに繋がらない。気が付くと年末でソフトメーカーも休みに入ってしまう。実際困った。ニフティーサーブは繋がるのでモデムの問題では無さそうだった。
一応、モデムの問題も考えられるので、インターネットに接続している先輩にGloval Villageのモデムを試して使ってもらう事にした。全くモデムには問題がないことが分かった。ニフティーサーブで同じ悩みの人を探してみたがどうも見あたらない。あまりに困ったのでDTIに電話して聞いてみた。しかし埒が明かない。
今、DTIは大きい会社みたいですが、あの当時は技術者が電話でサポートしてくれていたみたいです。
CompuServeに繋げた
どうにもならなかったので、金は掛かるがニフティーサーブ経由で、アメリカのCompuserveにアクセスし同様の悩みを持つ人を探してみた。勿論全部英語なので探すのも一苦労だった。その結果「PPP Utilityが良いよ」という書き込みを見つけた。PPP Utilityを早速ダウンロードした。DTI社のInternet Connect PPPをやめて、早速PPP Utilityを使ったら何故か簡単に接続してしまった。
肩すかしだった。DTI社のInternet Connect PPPは、その後、試しても駄目だったので何か不具合があったのかもしれない。
NiftyServeへの接続について
クラリスワークス
私の一番最初のパソコンはマックだったので、当然通信ソフトもマック用ソフトだった。ニフティへのアクセスは、バンドルされていたクラリスワークスを使った。クラリスワークスは文書、表計算などが出来るソフトだったが、実は通信機能もあり、それを使ってニフティサーブにアクセスする事が出来た。ただ、機能としては今ひとつだった。
なつかしのクラリスワークスというページを作っている方が居ます。
ComNifty, Jterm2.0
次に使用したのはComNiftyだった。これは接続スクリプトを調整出来たので、回るフォーラムが決まっていれば、それらのフォーラムを短時間で自動運転で回り、オフラインで読むことが出来たので、接続代金、電話代金が少なくて済み重宝した。このComniftyだけだと、ダラダラ長い文章を読む感じになってしまうので、茄子R, ぞうさん、魔法のナイフなどを合わせて使う。詳しくは下のリンクへ!
又、同時にJterm2.0も使った。これも悪くなかった。ただし、これらはあくまで、ニフティのアクセスポイントに一度繋いで行うソフトであって、ネット経由ではなかった。
定年退職後の暇人:懐かしのニフティサーブというページがあります。ここにComNifty+茄子R+ぞうさん+魔法のナイフの事が書かれています。懐かしいですね。
NCSA Telnet
さて、1996年に香港赴任した。この頃は確か、ネット回線を利用してComniftyが使えなかったと思う。香港に赴任して当初は、Telnet(テルネット)でNiftyServeに接続していた。使ったのはNCSA Telnet(テルネット)だった。これはUnixのコマンドラインを利用したソフトで、先述したコンソール画面で操作した。ただ、欠点だったのは、画像やソフトのダウンロードが出来なかったので、結局、違う方法を探さなければいけなかった。
NCSA Telnet-Jについて
http://www2.kyu-dent.ac.jp/tools/SoftManual/mac/telnetj.htm
Jterm3.0+Black night Telnet Tool
NCSA Telnetではデータのダウンロードが出来なかった。そこで探したのがJterm3.0だった。実は、Jterm2.0の頃から使い勝手が良かったので使っていたが、私が香港に赴任した1996年7月にこのJterm2.0がアップグレードしてJterm3.0となり、このJterm3.0がシェアウエアのBlack Night Telnet Toolを使えば、Telnet(テルネット)経由でNiftyServeにアクセス出来るという事が分かったからだ。
Asahi Netのページで、Jterm3.0とBlack Night Telnet toolについての説明があるので、ご興味のある方は御覧ください。
Blacknight社は現在ソフトは作っていないのか、ドメイン販売業の様な事をされているらしい。
ComNifty+Telnet
ComNiftyをインターネット経由で使う方法は無いと思っていたが、実は作られていたそうです。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~konron/comtel.html
Mailソフト
Eudora
Macintoshユーザーにとって、メールソフトと言えばEudoraではないでしょうか?イリノイ大学に在籍していたSteve Dorner氏が1988年に開発したソフトだそうです。ソフト名の由来はSteve Dorner氏が愛読していた短編小説『Why I Live at the P.O.(わたしはどうして郵便局で暮らすようになったか)』の著者Eudora Weltyにちなんでつけられたそうです。
最初はフリーソフトでしたが、後にQualcommに買収され、結果、Eudora Proという有料版が発売されました。ただ、その後、Outlookなど使いやすいメールソフトが現れ、私もそちらを使うようになってしまいました。
米コンピューター歴史博物館はEudoraのソースコードを公開した
To be continued!
今回はコンピュータ通信、インターネット、そしてそれらをベースにしたソフトについて述べました。まだ、書きたいことは色々有るのですが、この後の事は次の回でお話するようにします。今回はこの辺でペンを置きます。
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