BBSについて
パソコン通信
1995年にパソコンを買い、翌年2月にはそのパソコンを持って香港に赴任した。モニター一体型のアップルの機種であったが、非常に重かった。現在だったら、デスクトップ型に近いものを持って海外渡航なんてやりたいと思わない。先ずノート型を持って引っ越すだろうなあ。ただ、当時、ノートパソコンは高額で簡単には買えず、やむなくというよりは、やっとの思いで買ったに等しい。
パソコンを買ったのは1995年だったが、インターネットに触れたのは1994年末くらいだろうか?前職の研究所に回線が引かれ、スタッフに教えてもらいつつホームページを初めて見た印象はえらく刺激的だったのを覚えている。
Internet Directoryというネットの電話帳みたいな本
ただ、インターネット全体に情報がまだ少なかった頃で、話題のホームページを電話帳の様に紹介しているインターネットディレクトリーという厚さ50mmくらいの本を買った。上のリンクは英語版であるが、私が持っていたのは日本語版で、すでに23年前くらいに人にあげてしまった。その後、検索エンジンが発達し、こういう電話帳のような本は役に立たなくなった。
2023年現在あの様なディレクトリーを作るとしたら、一体全体何冊作れば十分なのだろうか?それを買う人がいるとも思えない。
早稲田大学の千里眼
その当時は、日本語で作られたホームページらしいホームページは少なく、どうしても海外のWebサイトを見ることになった。同時に早稲田大学が検索エンジンの千里眼を作っていて、当時はずいぶんと使わせてもらった。
パソコン通信に頼っていた
当時インターネットでは十分な情報を得ることが難しく、情報に関してはニフティサーブ, PC-VAN、朝日ネット、People等の所謂”パソコン通信”に頼っていたのが実情だった。 また、本屋に行くとNiftyServe入門の様な指南書が出ていて、その指南書に書かれた方法に従うと、2000円程度の通信料が割り引かれた。
多分支払った書籍代が、通信料として使えるよという形だったと思う。ニフティーサーブがある時コンテンツを復活させたことがあった。その時は見られなかったが、またああいう形で復活できないかと思う。
草の根BBS
又、当時は草の根BBSと呼ばれる個人運営のサーバーが、日本の各地に出来ていた。これらの草の根BBSにアクセスする為の方法が書かれた書籍も出版されていた。それぞれみんな個性豊かなサーバーを立ち上げていた様だ。ただ、地方のアクセスポイントであると電話代もかかってしまうので、比較的近郊のニ、三の草の根BBSにアクセスしメンバーになった事もあった。
しかしながら、徐々にインターネットが浸透し始めると、日本語の情報も豊かになってきた。そういう条件も揃ってきたからか、大手BBSのユーザーがインターネットに鞍替えを始めていった。その為、草の根BBSも徐々に消えて行って、今は・・・無いと書こうと思っていたら、実はまだ残っていたのに驚いた。
はんぞー BBS
接続方法などが書いてあるページがあるので、具体的には上記を参照してください。嬉しいのはダイアルアップ接続ではなく、インターネット経由でアクセスできることだった。27-8年前の香港からどうやったらニフティにインターネット経由でアクセスできるか悪戦苦闘していた頃を思い出す。当時はTelnetやJTerm2で繋いでいた。
はんぞーBBSの解説では、それまではTelnet接続で行っていたが、OSのアップデートと共にSSH2という、よりセキュリティ性能の高い接続方法に変えたらしい。基本はTeraTermという接続ソフトを使うのだが、ご指定の様にサーバーネームを書き、ポートを書き、IDはGUEST, PWは空欄でログインすることが出来る。
ログインし、会員登録をするとID, PWを発行してくれるので、次からはそれでアクセスする・・・という恰好だ。それにしても久しぶりにコンソール画面でのログインをすると、あの当時のワクワク感が鮮やかに蘇り嬉しくなってしまう。私もこうやって夜な夜なアクセスしていたなあ・・・と
tel2com BBS gateway by 軟式
はんぞーBBSさんの次は西和ネットさんにつないでみようと思った。西和ネットさんはJP3TSC`s homepagからアクセスする。
これを読んでいくと西和ネット(の宣伝)というページがあるので、そこにアクセスすればTeraterm他で接続する方法も書かれているが、もう少し下に書かれたTELNETするWEBパージを読むとSSHWIFTYというページからそのゲートウエイへのリンクが書かれていた。それは次の節で書きますね。
国内BBSに接続するGateway
↓からアクセスしてください。
上記SSHWIFTYから入り、指示通りに進むと、ハンゾーBBS、西和ネットさん他、あるわあるわ!驚いたね!これはWhite WingのふうせんFU-SENさんが公開しているものらしい。一応、はんぞーBBSさんにはこのゲートウエイからアクセス出来ました。ただ、Guestで入れなかったので、私の操作ミスか途中で適切なクリックをしなかったからかもしれない
興味のある人はお試しあれ!このwhite wingさんは、運営目的を『みんなのニコニコしている顔が見ていたい』と言うのが本音ですと答えていて、何だかわかるような気がするんですね・・・
有限会社軟式によるtel2com BBS gateway
SSHWIFTYが使用しているアプリはどうやらtel2com BBS gatewayを利用しているらしいことが分かった。これは有限会社軟式という会社によるもので、軟式のページをみると
“組み込み制御機器のファームウェアから Windows の各種アプリケーション、インターネットサーバーやデータベース構築等、さまざまなソフトウェアやシステムを開発”している会社。
多分、私自身が知らないうちに何処かで使っているかもしれないですね。
News Group
パソコン通信にあってインターネットに無いもの
インターネットがメインのツールになり始めていた頃、不足感もあった。パソコン通信にあって、インターネットに無いもの・・・それは、BBSでAnonymousとは云わないまでも、同じ考えを持った同志の交流だったのかもしれない。この交流がBBSでは出来たものの、インターネットには無かったもので、1990年代は両方にアクセスしていたものだった。
インターネットを始めて、不足感を感じたことは要するに同好同志のコミュニティだった。話のある人たちが集まる場だと思っていた。
Usenet News Group
しかし、よく調べてみると News GroupというBBSが海外にあることを知り、また日本にも日本語によるNews Group(fj.*など)がある事知った。altの様に表の家ではあまり説明が難しいものもあった。ただ、当時これらにアクセスできるかどうかは、ひとえにプロバイダーの考え方によるところが大きかったと思う。
我が先輩のT氏はプロバイダから、「altで”うふふ”したいと思いますが、このプロバイダーでは、制限していますよ」だったそうです。何のことか分かりますか?これは言わぬが花でしょうね。
色々ある中で、私が飛びついたグループはrec.*だった。これは英語ベースだが、娯楽について論じるグループである。例えば、ワインを作るにはどうしたらいい?道具はどこで買ったらいい?という様なHome Brewingに関するグループがあり、夢中になって読んでいた。これによって私がニューヨークに視察旅行に行った際に、Homebrewingの道具を販売している店にたどり着くことが出来た。
店の名前がlittle shop of hopsという少し洒落た名前だった。2023年現在この店をマップ上で探しても見つからないのが残念だ。確か、5番街から少し入った目立たない場所という事は憶えているのだが、詳しくは憶えていない。
今でも見られるNews Group
英語版ですが、いくつか紹介サイトがあります。ほとんどが有料の様ですが、無料で見られるところもあるみたい。探してみてください。
続く
書ききれなくなったので、前半はこれで締めます
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