英語習得するには
あなたは
- ”外人さんと話せるようになりたい”
- ”英語が上手になりたい”
と思う瞬間はありませんか?そんなあなたに良い本があります。結論から申し上げますと、それは外人さん向けの英語で書かれた日本語習得本です。
私が買ったのはTeach Yourself Books「Japanese」
私の場合はTeach Yourself Booksというシリーズの「Japanese(C.J.Dunn 及び S.Yanada著」でした。ただし、私の買った本はどうやら絶版になっているらしく、手に入らないようです。
でもご心配なく、同様の”外人向けの英語で書かれた日本語習得本”は洋書を扱っている店、ホテルの売店などにあるかもしれません。機会があったら探してみてください。もし、そんな外人向けの英語で書かれた日本語習得本を見つけたら、一度手にとって眺めてみてください。きっとあなたの役に立つ本ではないかと思います。
私がそう確信するのはこんな経験があるからです。それは1985年私が初めての海外常駐であり、又初めての海外渡航先だったスリランカに行った時の事でした。
スリランカ常駐命令
勤務先で「一週間後にはスリランカに行ってください」と言われた。
しかしパスポートも持っていない私はパスポート取得から初めなければならず、流石に一週間では無理でした。すぐに千葉市のパスポートセンターに行き申請、翌週には発行されて、受け取りに行った。パスポート番号を勤務先の事務の人に知らせ、航空券を購入。しなければならないことは他にも色々とあった。
歓送会まで催され、何とか二週間後くらいには渡航出来たと思います。ただ、しっかりとした準備もままならぬままに、急かされ、バタバタバタとスリランカの首都コロンボに着任してしまったという感じでした。
英語が殆ど話せなかった事に気がつく
その為、スリランカに入国し、仕事をし始めてみて、一週間も経ないうちに色々な事に気付いたわけです。それは自分自身の英語力が不足していてコミュニケーションがうまく出来ていなかった事でした。勿論、中高大で英語のカリキュラムはありましたし、中学生の頃は英数塾に通っていた事もあって、英語の班長もやっていました。
それなのに、すぐ出てくるのは、I have a pen.とかThis is a book.程度で、それ以上が続かない。困ったなあ・・・と思いました。
スリランカの公用語は二つ、その連結語に英語
スリランカの公用語はシンハリ人の話すシンハリ語、タミール人の話すタミール語ですが、両民族の連結語として、英語が使われます。この為、多くの人々が流暢に英語を話します。当時タミール人とシンハリ人は仲が悪いと聞いていたが、それは一部の人だけで、その他の人はそうでもなかった。
私が住んでいた場所はコロンボ4のクリケットグランドの直ぐ近くだった。実はタミール人とシンハリ人の混在していた場所だった。我が家の大家さんは元政府高官で、タミール人だった為にアフリカのボツワナに亡命していた人だった。そういう場所だったが、シンハリ人もタミール人もみな仲良く生活していた。
英語の先生は西洋人の方が良いのか?
日本に居た時は、こんな風に聞いた。
- 「日本の英語教育は駄目だ」
- 「西洋人が教えないと駄目だ」
- 「会話を重視しなければ駄目だ」
私も同様に思っていた節がある。だが、英語力とは結局のところ豊富な語彙力が威力になると思う。そこが先ずスタートだ。会話の重要性も否定しないが、会話力とは十分な机上勉強の次に自然に従ってくるものだ。単語、熟語、構文を丸暗記するだけでも十分英語力向上に繋がる。
家に居たスリランカ人に学んだ”言葉の要らないコミュニケーション”
私達の宿舎にはスリランカ人の門番(バンダー:Bandar、බන්ඩාර්)と運転手(ワサンタ:Wasanta、වසන්ත)が一緒に住んでいた。彼らの英語は自分の英語学習の手本になる英語じゃなかった。ただ、彼らから学んだ大切なポイントがあった。それは会話は言葉じゃない・・・という事だった。それは人間のコミュニケーションでもっとも大切なことだった。
それは言葉の要らないコミュニケーションだと思う。アクション・ランゲージもその中に含まれると思う。いやな事はいやな顔をして、嬉しい時は嬉しい顔をする事だ。態度とかアクションとか五感を使って、相手に感情を伝える事かな?こればっかりは英語の授業では習わなかった。
言い換えれば、自分の気持ちを口先だけ、言葉面だけで表現しないという事だ。これはその後の自分にとって大きな意味を持った。
「Bad English!(ひどい英語!)」
ある時、在シンガポールの某オフィスに電話すると、私の英語があまりにたどたどしくて何を言っているのか分からなかったのだろう。「Bad English!(ひどい英語!)」と言われてしまった。これはなんとかしないといけない。ただ、当時はどうやって勉強してよいのかさえ、分からなかった。
宿舎に一緒に住んでいた設備設計のTさんは日本からカセットテープの付いた英会話教材を持ってきて勉強していた。出国する前に用意しておけばよかったと後悔した。とにかく、日本からの出張者に英語習得のテキストブックを買ってきてもらった。ところが自分の英語レベルに合わない本では、中々向上しない。普段の仕事にも生かせない。
チリクラブを食べた後
かゆいところに手が届く本はないだろうか?私は焦りに近いものを感じた。私はある日、ホテル・インターコンチネンタルで辛いカニ料理を食べ、食後、ホテルショップに行った。ホテルショップには欧米人向けの本がたくさんあった。長期休暇でコロンボでバカンスをとる欧米人は多かった。
彼らはバカンスに伴う、退屈で長々と続く日々を刺激で埋め尽くす本が欲しかったのだと思う。本棚にはペーパーバックの小説が多かったと思う。良く見ると小説以外に観光案内、そして語学習得の為の本がたくさんあった。「Spanish」、「French」、「Germany」……これらはそれぞれスペイン語、フランス語、ドイツ語習得の為の本。
ホテルショップで見つけたもの
本棚の端を見るとTeach Yourself Booksの「Japanese(C.J.Dunn 及び S.Yanada著」と書かれた本があった。これは西洋人に英語で日本語を教える本だった。私は「へぇ~!」と感心した。ちょっと読んでみた。すると「どうも」、「ます」、「です」、助詞の「て、に、お、は」とはどういう意味なのか?
分かりやすい英語で解説している。私は閃いた「これは使える」。多分日本で売っているどんなに高価な英語習得本をしてもこの本には敵わないかもしれない。しかも数百円程度だ。早速買ったのは言うまでもなかった。
外人さんもこの本を読んでいた
田中さんという人が出てくるが、なるほど・・・とも思えたね。
日本のアマゾンで新品だとペーパーバックでも11429円で高い。古書で2千円台で買えるみたい。
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