卵のあれこれ
香港で玉子掛けご飯が流行
香港で玉子掛けご飯が流行っているというニュースを見た。玉子かけご飯が流行っているのは香港のTamago-En(たまご園)だという。へ~!と思った。日本人と同じように食べるのかとおもっていたが,少し違っていた。白身がメレンゲになっている所が違う。見た感じはケーキの様に見える。
シンガポールで日本産高級卵
現在、日本産の殻付き卵を輸出できる地域は、香港とシンガポールだけなんだそうだ。特に香港への輸出が圧倒的に多いらしい。シンガポールでは日本産の殻付き卵が六個入りで1000円程度なんだそうだ。日本では十個入りで200円くらいだったのが、300円近くなった現在だが、それよりもシンガポールで売っている日本産の卵はかなり高い。
シンガポール在住時にリャンコートの明治屋で日本産イチゴが一パック日本円で約2000円で、とても手が出なかった。焼酎も同じで、日本で1000円くらいで売っている”いいちこ”が住んでいたコンドミニアム前のコールドストレージで3000-4000円で販売していた。”いいちこ”ってそんなに高級品だったの?と思えるほどだった。一度買ったが、そう何度も買えるものではなかった。
卵不足と値上げ
鳥インフルエンザの流行で1700万羽以上の鶏が殺処分され卵不足が深刻化した為、キユーピーが“業務用商品”向けとして「ブラジル産卵」輸入へ動いているそうだ。殻付きの卵を冷蔵保管した状態で輸入するらしい。
コロナ騒ぎになる前までは、ダイエーで10個200円くらいで売っていた卵も今や300円近くする。他のスーパーで200円前半の卵を見つけても、MかS玉で小さい卵だったりする。あれは、何とかしてほしい。
玉子かけご飯が食べられなくなった
毎日ではないが子供の頃は玉子かけご飯を食べていた。食前にカラザと言われるヒモの部分を取って喜々とかき回していた。ところが何のきっかけだったか覚えていないが、突然生卵が嫌いになってしまった。多分、白身のあの触感だったと思うが分からない。後日考えてみたが、もしかすると卵の生産効率が高まってブロイラーの卵が出回るようになってからかもしれない。
あれで味が落ちた様に感じたのではないか?なんとも不思議なのだが、食べられない。出張や旅行に行き朝食のお膳が出てくると御椀と生卵が出てくる事が良くあるが、私は焼いてほしいとお願いする。ダメな場合は他の一品とかえてもらったりする。
松戸
玉子屋さん@松戸
結婚した頃住んでいたのは松戸市本町の松の木通り沿いのそば屋さん満留賀のビルの四階だった。大家さんはMさんで、ニコニコしてエビス様の様な人だった。よく食べに行った。ゆで卵がテーブルの上の籠に”どうぞ!”って感じで置いて在り、お客さんは自由に食べられた。知り合いの中にはそのゆで卵を目当てに行っていた人も居た。
松戸神社の祭礼で御神酒所が駅前通りに設置されていた。ご祝儀を持っていくと、どうぞ中にって感じで誘われ、そこには本町の重鎮たちが祝い酒を飲んでいる。色々な人が出たり入ったりするので、私としては松戸の情報収集の為に、顔を売るのに絶好の場所だったのだ。大抵30分くらいで退散する。
そろそろ帰ろうと思ったら、満留賀のご主人Mさんがニコニコしながら、たくさんのゆで卵と共にやってきた。そこでいつもあまり話さなかったMさんと少し話したのだ。元々玉子屋で、卵の仕入れをしていたんだそうだ。なるほど・・・と思った。ただ、あのMさんが他界されたあと暫く営業していたが、ついにやめてしまった。現在は高級割烹の人がテナントとして入っている。
えらく寂しい。
ウズラの話し
私が小さかった昭和30年代は番犬、猫などの小動物や小鳥を買う人が多かった。あれは高度成長期で多忙な毎日を送る庶民が、せめてもの生活の潤いを求める一手段だったのではないか?
我が家も犬猫は勿論、鶏、カナリヤ、セキセイインコ、九官鳥、鳩などを飼っていたし、横六間で捕まえたマブナ、モロコ、メダカ、雷魚の銀座で捕まえた雷魚、主水池や水元公園で捕獲したタナゴを水槽に入れて毎日眺めたりしていた。
そうそう、ウズラを飼っていたこともあった。ウズラは多分近所の浅間鳥獣店で買ったものだと思う。ウズラなのでどちらかというと卵目的だったと思う。何匹か購入し籠に入れていた。ところが、ウズラの籠が小さすぎたのか、喧嘩ばかりしていた。挙句の果ては弱いウズラは頭の羽が抜かれ可哀そうだった。卵は産んでくれた。
でも、不思議なもので我が家で飼っている生き物が産んだ卵は何となく食べる気にならなかった。あれは何故だろうか?情が入ってしまったのか・・・ただ、ウズラは飼う物じゃないなあ・・・という気持ちだけは残った。
上のページを読んでみて知ったのだが、繁殖目的以外で雄雌を一緒に飼うと、雄は雌を攻撃してしまう事があるそうだ。そういう事だったのか・・・と知った。
海外に常駐していた頃
スリランカのコロンボの卵
1985年にコロンボに常駐した。常駐当初、我々が卵を買いに行くのは、スーパーマーケットだった。当初は、コーネルスーパー、或いはリバティプラザ内のスーパーマーケットだった。ただ、その卵を自宅で目玉焼きにすると黄身が白っぽくて、白身がダラーと広がり、元気のない卵だった。食べてみても、味も良くない。何となく雑味があった。
コロンボの気候が気候だけに、十分冷蔵保存出来ず新鮮ではなかったのか?その為、暫く卵をやめていた事があった。この悩みを現場のゼネコンT社の事務担当のK君に相談してみた。
K君曰く
それはEgg Firm Centerで買うと良いですよ。ゴールロードの海沿いのココに行ってみてください
私は半信半疑で、そのEgg Firm Centerに行ってみたら、多くの外人さんが集まって購入している。卵の見た目は特に変わらない。価格もスーパーマーケットと変わらない。そこで6つ程買って、自宅で目玉焼きを作ってみる事にした。さて、その結果に驚いた。卵を割ってフライパンに落としても白身が広がらず、直径8センチくらいの円形を保っている。
しかも、黄身ももっこりとして張りがあった。崩れない。もう一つの卵は目玉ではなく掻き玉にしてみた。ボールの中で卵をかき混ぜても、不思議な事に黄身が割れない崩れない。白身もしっかりしている。中々掻き玉にならない。この時に思った。これが、生き物である鶏の卵なのだと・・・あれからEgg Firm Centerにハマった。
さて、2023年私が通ったEgg Firm Centerがあるかどうか調べてみたが、見つからなかった。ただ、その代わり、Egg House Colomboという店があった。ここであれば、良い卵を売って居そうな予感がある。写真を見ても良い卵であることが分かる。
地獄谷の温泉卵遊び@台湾の新北投温泉
私がまだ三十代だった頃、台湾台北の某ホテルプロジェクトの為に半常駐していた。半と付けたのは常駐監理をする契約ではなかったからだ。つまりあくまで通い(出張)ベースで仕事をする筈であった。ところが何がどう悪かったのか、一年365日の内318日は台湾に居たのだから、殆ど常駐の状態と言ってよい。
その内、お友達が出来て、ある時地獄谷という場所に連れて行ってもらった。ゴロゴロとした川石の間に熱い温泉が噴き出していて、その熱水で温泉卵を作ってその場で食べる遊びなのだ。この地獄谷に向かう参道には露天商の卵屋さんが軒を並べていて、そこで買っていく。ここでは鶏の卵だけでなく、ガチョウの卵とか大小色々な卵を売っていて、見るだけでも楽しかった。
ただ、熱湯なので非常に熱い。熱湯に落ちてケガをしたりやけどをする人が現れ、卵遊びは禁止になってしまったそうだ。上の写真は2010年に再び同地を訪れた時の写真だが、何となく下に降りづらい感じになってしまっていた。また、当然ながら参道の卵屋さんも居なかった。
茶葉蛋@台湾
台湾に長くいると色々な食を試してみたくなる。その一つが茶葉蛋だった。この茶葉蛋は路上の屋台で良く売られていて、ゆで卵を茶葉としょう油、八角などのスパイスと煮込む味付け卵という訳だ。これがビールなどのお酒に合う。その為よく食べたね・・・今はコンビニでも売られている。
茶葉蛋の作り方は台湾人の友達が教えてくれたレシピがあったのだが、見つからないので、ネットで他の人が作ったレシピを共有します。一度作ってみてください。美味しいよ。
また、Youtubeにもあったので、それも共有しておきます。
1998年頃の香港にて
台湾に居た頃は、ホテル住まいが殆どで、料理を作るのが難しい。従って、ただ食べる方がメインだった。香港に居た頃は自分で作る事が多かった。香港に居たのは1996年2月から2000年3月末までだった。当時の私は、食に対する意識が高まりつつあり、その手の本をたくさん持っていた。そして安全な食を求めていた。
例えば、農山漁村文化協会の本もよく読み、前田俊彦さんの本やHomebrew通信という新聞も取り寄せていた。
料理に関しては魚柄仁之助さんの本が面白くてよく読んでいた。
その内、香港在住日本人によって作られていたSAFEというグループがある事を知った。このSAFEは安全な食を食べようというグループで、主催しているのがT女史だった。私は面識が無い人だったが、日本人の間では有名だったようだ。Tさんは当時の中国産の野菜の農薬の使用を懸念し、安全な野菜を食べられる農家を探して、購入できるルートを作ったりしていた。
Tさんとメールで度々やり取りして情報を得ていた訳だ。ある時、スリランカでの卵の話をT女史にして、あの良い卵だったら、玉子かけご飯に出来そうだ・・・という話をした。ところが、T女史の返答は意外なものだった。
T女史「いくら元気な卵でもサルモネラ菌が殻についているので、危険だからそういう食べ方はダメ」だそうだった。私は不満だったが、色々と調べてみるとどうやらおっしゃる通りだった様だし、そもそも私は玉子かけご飯を食べない人な訳で、そういう可能性がある訳じゃなかったのだ。
セブ島の宿泊ホテルで
前職の頃、セブにオフィスがあり、私が担当をしていたので、当初は月二回、後に月一回のセブ出張をする事になった。セブ島ではいくつかのホテルに宿泊したが、セブ島でもっとも多く宿泊したホテルはRadisson Blu Hotel Cebuだった。Radisson Blu Hotel CebuはShoe Martという靴販売からDeveloperになった会社が所有しているが、OperationするのはRadisson hotel group。
それはさておき、朝食は写真の様なビュッフェになっていて、好きな料理を取ってきて食べるのだが、卵をお好みで調理してくれる。私はたいてい、ミックス・オムレツなのだが、ある日シェフから受け取ったミックスオムレツの皿にいつもの様にトマトケチャップをかけていた。
すると隣に立っていた中近東系のおじさんが「ぶ~!トマトケチャップだってぇ!」と妙に軽蔑する様な顔で言われてしまった。どういう意味?
コメント