ここ何処?松戸!

ここ何処?松戸!シリーズ-3

松戸ドライブイン建設予定地 ここ何処?松戸!
松戸ドライブイン建設予定地 1967-68年頃撮影
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七畝割交差点周辺

松戸市にかなり所縁のある、ある人物から、どうやら七畝割付近らしい写真ということで受け取った。どうやら1967-68年頃らしい。果たしてどこなのか分析してみたいと思います。

写真-1

七瀬畝交差点付近

七瀬畝交差点付近?

この写真で一番最初に目につくのは、松戸ドライブイン建設予定地という縦看板だと思う。その他は、縁石と道路のラインだと思う。その他、正面の段々畑の様な区画整理されたらしき場所、そして左斜め前方から走ってくるバスだ。

松戸ドライブイン建設予定地

松戸ドライブイン建設予定地

松戸ドライブイン建設予定地
1967-68年頃撮影

実はドライブインという言葉に翻弄されてしまって、当初正確な分析が出来なかった。松戸駅を半径にして比較的近隣でドライブインと呼んだ場所として、コジマ電気近くに以前存在した”松戸食堂”を思い浮かべてしまったからだ。

tripadvisor.jp

Wikipediaによれば、ドライブイン(英:drive-inまたはdrive-inn)とは、自動車に乗車したままで乗り入れることのできる商業施設のことである。ちなみにdrive-innは宿泊施設になる。映画”トラック野郎”ではドライブイン・食堂(レストラン)を多く映画いていたので、ドライブインと聞くと、どうしても食堂をイメージしてしまった。

しかし、ここではドライブイン・ガソリンスタンド(Drive-in Gas Station, Drive-in Petrol Station)を指していた様である。上の写真では分かりにくいが、三菱のロゴが入っているようで、うしとらさんが見つけてくれた。実際、1969年の住宅地図で七畝割の交差点の三角地帯を見ると”三菱給油所塚本商店”が描かれている。

塚本商店

株式会社塚本-100年史
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塚本商店の100年史を見ると1963(昭和38)年に松戸給油所が出来たことになっている。国道六号線は新国道として昭和36年に開通したはずなので、開通して二年目に給油所をここに作ったことになる。

松戸ドライブイン建設用地の右後ろに見えるビル

日立運輸の寮

日立運輸の寮
1967-68年頃撮影

これは”ここ何処?松戸!シリーズ-2”で解説した日立運輸の独身寮であると思う。

日立運輸寮

日立運輸東京モノレール社史(1978年)より

この七畝割交差点付近から見るとちょうどエレベータ、階段のコアが写っている。この向きは北西方向になる。この日立運輸東京モノレール写真に描かれている写真は各住戸の窓が南東向きということが分かる。

段々畑の住宅街

住宅街七畝割付近

1967-68年頃

七畝割周辺は、谷と台が入り組んでいる場所なので、独特の景観を持っている。この写真の前方奥に連なる森が見え、その手前に段々畑の様な一角があり、奥に進むに従い徐々に徐々に高くなっている様に見える。これが何処なのか、自分なりにこの周辺を歩き、調査してみた。その結果、下記の場所ではないだろうか?と思った。

段々畑風の宅地造成候補地

宅地候補地

国土地理院1970年4月空中写真を加工しました

2024年現在の観点から候補地を三つ挙げてみた。

  • 候補地-A:産業道路に最も近い場所
  • 候補地-B:浮ケ谷ゴルフ場の付近の住宅
  • 候補地-C:二十世紀が丘美野里町

候補地-Cの可能性:当初、二十世紀が丘美野里町ではないかと考えていたが、区画整理の換地が1981(昭和56)年1月なので、候補地-Cはかなり後年になって区画整理された場所で、どうやらこれではないらしい。

候補地-Bの可能性:元々の写真上では、かなり左右に大手を広げているように見えるのだが、この候補地-Bはコンパクトでこじんまりしている様子がうかがえる。当地に、令和6年10月12日に訪れてみたが、どうも異なるような印象だった。

候補地-Aの可能性:七畝割交差点の方向から見た場合、当地の標高が奥に行くほど高くなっている。しかも、スケール感もある。多分、この候補地-Aではないか?と考えている。

候補地-Aの道路

候補地-Aの道路
2024年10月12日撮影

2024年10月12日にこの界隈を歩いた。1970年頃に区画整理された土地の街並みという印象はあった。

写真-1でかなり説明を書いてしまったので、写真-2に移りたい。

写真-2

写真-2

写真-2
1967-68年頃撮影

この写真はおそらく、七畝割交差点付近から国道六号線の柏方面を見ている写真であると思う。まだサニーランドが出来ていない頃で、左に見える切妻屋根の建物は、方向と場所を考えれば、トヨペットのショールームだと思う。左側の路側帯から外側の整地は、それなりにありそうだが、トヨペットの場所は、細くて建物を建てるには細い敷地だ。

現在でも裏側から見ると、裏側の低地から建物全体が崖地に寄り添うように見える場所だ。

トヨペット裏道路

トヨペット裏道路
2024年10月12日撮影

写真-3

写真-3

写真-3
1967-68年頃撮影

写真-3は建築物が無く、調査が難しい。ただ、もしこの七畝割付近で撮影された写真であるとすると、前方の緑地の流れは拘置所方向の台地の様に見える。また、写真前面に砂利が見えるが、多分この砂利山の向こう側は、低地で高台から高台を見ているような具合ではなかろうか?多分、この当時の拘置所は建物時代がそれほど高く無かったのではないか?

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続く

最近写真を提供してくださる方も現れ、昔の松戸市内の写真分析について俄然やる気がでています。今後続けていこうと思います。皆さんもどうか、古い松戸の写真がありましたら、是非ご協力お願い申し上げます。

 

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