2 電車車中の人間観察、人は何故背を向けて電車に乗るのか?

解説図電車よもやま話
解説図

電車内で人間観察をしようと思ったきっかけ

過去あるSNSで「満員電車で人は何故背を向けて電車に乗り込むのか?」という書き込みをし、色々な意見をいただいたことがある。その時の意見を自分なりに解釈し、さらに練り直して考えてみた。

電車内で人間観察をした際の疑問点

満員電車

Photo by Ajay Murthy on Unsplash

毎朝混雑する千代田線に乗りいくつもの駅を経由して勤務している。常磐線快速ほどではないが、実質定員以上で溢れかえっている時もある。そんな混雑満員時に入り口付近に立つと、各駅でこんな事が観察出来る:

  • 最初に乗り込む人:正面を向いてどんどん奥に入っていく。
  • 最後に乗り込む人:背を向けて乗り込む。

後から乗り込む人を男女比率で見ると女性の方が多いが男性でもわざわざ後から乗り込もうという人もいる。これは何故か?

電車内での観察の結果分かった事、結論

  • 混雑した車内において知らない人同士で面と面が向き合う状況をいやがる傾向がある。

    満員電車

    いらすとやさんのイラスト

人間工学的に人間の行動には一定の法則がある

  • 予めその状況を避ける為、自然発生型暗黙のルールが出来ている(と思う)。これを電車内の断層状態からモホロビチッチ不連続面ならぬ、デンシャビッチ不連続面と名付ける。

人間行動の一定法則について、その各論について説明する

  • 座席立席不連続面:無人だった車内の座席が埋まりきって、つり革に立つ人が徐々に増えていく際に現れる不連続面。座席とその前に立つ人の間の視線に注目。同じ方向に向いていながら、実は視線の高さが違う。ここに高さの違いによって生じる不連続面がある。
  • 立席間不連続面:座席立席不連続面の次にこの立席不連続面が現れる。これは車両を縦断する長い長い不連続面。フォッサマグナならぬデンシャマグナこの不連続面では乗客の背中と背中が向き合う事によって生じる不連続面である。
  • 新聞・漫画不連続面:入り口扉横の隅は人気度の高い場所で、混雑によって右往左往せずに済む。混雑していても新聞、漫画なども読みやすい。ただ、足元の安定しない年配の方々が集まりやすく、それさえイヤでなければ落ち着いた良い場所だ。これが新聞・漫画不連続面。

さて、これら「座席・立席不連続面」、「立席間不連続面」、「新聞・漫画不連続面」が出来ることによって、人の動きに対する一定の方向性が出来上がる。さらに

  • 入口不連続面:乗車前の状態というのは図のように車内の人と車外の人は相対する。相対すると、磁石の陽極と陽極を合わせた如く状態、一種の断層状態が発生し接地面は一時的に非常に不安定な状態になる。乗り込む人はそれを前もって感じ取り誰とも相対せず、乗り込んだ直後、窓際を向いて位置確定し、安定したい。ところが、次々乗り込む人が待ち構えている状態でそんな悠長な事は望むべくもない。
  • 入口不連続面における実際の動き:初期的状況として車内に乗り込む先発隊は一気に奥まで入り込み`立席間不連続面`を越えようとする。つまり図中のオレンジ色の人になろうとする。それに続く人も次々図中のオレンジ色になっていく。

ところが車内スペースには限度があり`立席間不連続面`を超えられない人が現れる。超えられない人は`立席間不連続面`の手前で翻り入り口方向を向く図中の黄色の人に変わろうとする。この状態になり初めて`入口不連続面`付近である変化が現れ、その後の全ての人が、背を向けて乗り込み黄色になっていく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました