124 切手収集に夢中になった時期(素人でも分かる切手の真贋の見極めについて)-第七期

切手蒐集昔日の松戸
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第七期 1997-8年の頃-香港切手や中国切手(第二次)に嵌った
素人でも分かる切手の真贋の見極め心得

中国切手

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武漢の切手市場でのお話

香港に常駐になり殆ど香港にいられない程、私は中国を飛び回っていた。ある日武漢の街の郵便局の周りに切手市が立っていた。覗くとあるよあるよ!切手がたくさんある。ただ、ざっと見た感じ切手の扱いがぞんざいで、とても売り物とは思えなかった。同時に切手の相場表みたいな紙が出回っていて、売る際は二級品であろうと三級品であろうとその金額以下では売ろうとしない。

私の幼い相場観ではあるが、仮に1/3の値段だとしても、買う事を躊躇うレベル。また仮に買うレベルまで値下げが成功したとしても、真贋が当てにならない。私は1980年発行の申切手を買おうか買うまいか悩んでいた。申はすでにその当時は高い値がついていたが、あれも結構贋作が多い。ひどいのになるとカラーコピーしたものだったりする。

仮に始めてその切手を見た初心者であったら多分分からないだろう。ルーペで見ても外のこの喧噪の中では、ゆっくり確認出来ない。私は無理して買う必要はないと思い断念した。この時思ったのが、気温や湿度の問題もあって、良い中国切手を欲しいと思ったら、皮肉にも中国では見つからない事だ。コレクターばかりでなく切手商の保存状態や扱いが非常に悪い。

もし買うのなら西洋人が保存していた切手を買うに限る。となるとアメリカで買うか、場合によってはそれを取引をしている日本の業者で買うかだ。

香港の商務印書館銅鑼湾図書中心には中国切手がある

銅鑼湾で中国関連の本が欲しい時は是非、商務印書館に行ったほうが良いと思う。online storeもあるようです。同時に中国切手も揃えていて、新しい中国切手はよくこの商務印書館で購入しました。過去の新中国の切手も売っていて、重宝したのを覚えています。

香港の屋外切手屋さん

 

hongkong

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香港のCauseway Bayの商務印書館銅鑼湾図書中心近くの歩道橋付近に夕方になると切手売りが出没する。文革切手の使用済みを売っていたので金額を聞いてみたら、随分高いことを言われた。多分値下げ交渉はある程度は対応するだろうが、私の値踏みはどう考えても半額以下。一応聞いては見たが、ダメダメと手を振られてしまった。こういう店では見るだけにしておいた方が良い。

切手の真贋について

中国切手

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これは浅岡スタンプ商会の浅岡さんから教わった事だが、切手を始め骨董品の真贋について非常に大切なことがあるという。どういう事かというとつまり出所不明の品物は信用出来ないという事である。これが真贋を見分ける必要条件になる(十分条件ではない)。つまり、希少価値の切手があるとする。これを例えば誰かが売りに来たとする。買い取りをする人はそうそうは全ての切手について熟知している訳じゃない。

従って、こういう質問を投げかける「この切手はどこで手に入れた物ですか」。この質問にしっかりと答えられれば、半分合格である。つまり、高額で希少価値のある切手はそんなにたくさん世の中にある訳では無い。従って、大手の切手商や著名収集家が大抵持つことになる。逆に言えば、街のチケットショップやフリマなどには先ず間違えても流れたりはしない。そうなると、氏素性の分からない人を経過した切手は先ず信用出来ない事になる。

切手の真贋見極め心得、与条件

切手本来の価値を気を配り気をつけていれば、偽物を掴む確率はぐっと低くなります。

  1. 本物に触れて親しむ事。親しんだ事の無い切手には簡単に手を出さない。
  2. ルーペでしっかり見る事。単純なカラーコピーはドッドが荒いので見つけられる。
  3. フリマや骨董品市で掘り出し物は見つからない。
  4. 本来の価値よりも安い値段で売られていたら、それは偽物と思うべし(掘り出し物ではない)
  5. 目打ちの数に気をつける(カタログに目打ち数は書いてあるものなので、よく参照する)
  6. 中国切手には初版と再版がある。普段から見分けられる様に訓練する。
  7. 高価な切手には必ず履歴がある。「何処で買ったものですか?」と聞いて曖昧な返事だったら、買ってはいけません。
  • 真贋見分けの第一歩-1
郵趣

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真贋を見分けるには先ず切手に馴染むことであるという。そして何度も見て触って見ること。本物を知る内に低レベルのコピー贋作には引っかかる事は無くなる。ただし、それ以上のレベルになると結構難しいのだそうだ。実際、浅岡さん自身も過去に孫文のエラー切手(孫文の肖像がが逆さまに描かれている)に騙されてしまった事があるそうだ。その騙されたという切手を見せてくれた。本当に精巧に出来ているが二枚の切手を貼り合わせて贋作としたものらしい。それ一枚で何百万円だと言っていたと思うが、驚いた。

  • 真贋見分けの第一歩-2

中国で贋作切手の見分け方の本を見つけたことがある。これによれば贋作手法のもっともポピュラーな手法としてカラーコピーを挙げていた。少なくともコピーに騙されないためにはルーペで拡大して見る事だと思う。贋作は文字が滲んだり潰れている場合が多く、色が塗られている部分に不自然なドットが見られる。これも何度も本物を見て馴染む事によって、贋作に出遭ったときに判断出来る子とであろう。

  • 真贋見分けの第一歩-3
フリマ

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フリマなどで高額切手に出会えるなんて思ってはいけない。先述したようにああいった場所に掘り出し物はないと考えた方が良い。お金と時間の無駄である。

  • 真贋見分けの第一歩-4

 

骨董品も同じだが、その切手本来の価値以下の値段では決して売られる事はない。切手本来の価値の説明が難しいが、カタログ価格ではなく、実勢相場だと思って頂いた方が良い。従って高額切手において掘り出し物というのはあり得ないという事になる。例えば、一年前、ヤフオクで中国切手「全国の山河は赤一色」の所謂不発行の切手が出品されていた。1000円からスタートしていたが、そもそもこの切手がヤフオクで1000円から出品される道理が無い。

山河は赤一色

山河は赤一色

また出品者の出品経歴も非常に少ない。どう考えてもクロだろうなあ・・・と思った。ただ、模刻品として欲しいとは思う。ヤフオクでニセ物を掴まないとは限らない。ニセ物と言っても、模造、変造、参考品、偽造と色々とある。さらに切手経済社という用語が出てきたら本物だと思ってはいけない。そもそも月に雁と見返り美人が交互に入っている小型シートなど本物である筈がない。模造品なので悪質ではないが、冗談として手を出すのだとしたら分からないでもないけれども・・・

  • 真贋見分けの第一歩-5
目打ち

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  • リパーフについて

穴を開ける事を英語でPerforate(パーフォレート)と言う。目打ちをあける事もPerforate、。もう一度目打ちをあける事をRe-Perforateという事になり、名詞形はRePerforation略して Reperf.(リパーフ)。つまり、切手用語で(リパーフ)Reperf.とは人為的に目打ちを打ち直す事(再目打ち)をさし、変造の意味を持つ。

しかしながらこのReperf.は技術が必要らしく簡単ではないらしい。2CHの切手のコーナーの評価を見ていると、ヤフオクで出品された中に、リパーフの疑いが持たれた切手もあった。

大阪のある会社の社長が経費節減の為、普通切手をコピーして使用し逮捕された事件があった。80円一枚の偽造の為に一時間掛かったというから、全く馬鹿馬鹿しい話だと思う。あまりに効率が悪い為、大阪の社長の事件以外は低額切手のリパーフの話はあまり聞いたことが無い。ただ、今から7年くらい前に韓国で大がかりな日本の収入印紙と日本切手の偽造が摘発された事があった。グループには元造幣局職員や印刷のプロが居たと言われていて、それは精巧なものだったそうだ。

ただ残るは目打ちだが、これも精巧に目打ちを行うための機械も購入したのだとか・・・考えてみればこういう手合いに作られた偽造切手や偽造収入印紙をいつのまにか知らない内に金券ショップで買ってしまい、使用していたという事はあり得る。困ったものだ。話は横道に逸れたが、ヤフオクなどで高額の切手を落札したいと思った時に、目打ちを見ることがポイントになるという意味です。

本物の目打ちはどういう状態で打たれているのか、間隔はどうなのか?例外はあるのか無いのかなどです。また、シーザーカット(鋏で切って)リパーフ(再目打ち)するケースもあるので、その場合は縦横の長さが変わる、つまり目打ちが少なくなる現象が現れます。高額の切手をヤフオクで買うと細かく調べられないのでリスクも大きい。高額切手はなるべくならしっかりした切手商で買う方がベターだと思います。

くれぐれも、欲得に目がくらんで冷静さを失わない事です。
そして出来れば骨董市、ちゃんとした切手業者以外のよく知らない人からは買わない事だと思います。

  • 初版と再版
中国切手

中国切手

真贋とは異なるが、中国切手の初版と再版で値段が異なる切手がある。例えば1951年に発行された中国共産党30年記念の毛沢東の肖像画切手(紀9)。これは初版と再版で紙の厚み・堅さが異なる。初版は薄く硬い、再版は厚く柔らかいと言われる。また三色の内赤の再版は赤が濃いと言われる(実は私もまだ良くつかめていない)。これはやはり本物を触って何度も確かめていかないと感覚的に分からないのだろう。

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