表の家

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 つれづれ話の部屋
海外生活はたまらない 広州編26-30

30 キワタノキ


今この季節に広州の街路樹を見ると所々にオレンジ色
の花が見られる。写真の花がそれで「キワタノキ」。
漢字で木綿の木とも書くらしい。原産地はインドで中
国にはベトナム経由で伝わったらしい。
私にとっては思い出深い花で、一番最初に見たのは1
6年前の台北。台北の仁愛路の街路樹として植えら
れていた。
当時は植物にはそれほど関心はなかったものの、花が
綺麗で記憶として残った。
台北では木綿の木(もめんのき)と聞いた。

ところでキワタノキには木綿がなるはずだ。ところが何故か木綿がなったのを見たことがない。
実は花が落ちた後にすぐ実が出来て木綿がとれる状態になるらしい。ところがそれでは道路が
綿だらけになってしまう。そこで街路樹の場合、すぐに刈り取ってしまうのだそうだ。

29 自分はイヤ、でも人がどうなろうと構わない


現在の日本においてコインは別にして「こりゃ汚い!」と思う紙幣にはめったに出会わない。ところが中国では「こんな紙幣早く回収しろ!」と言いたくなる様なボロボロで汚い紙幣が平気で流通している。
出張で広州空港に到着。日曜日の入国なので迎えを頼まなかった。迎えがないのは仕方ないとしても宿泊先が分からない。それは困る。

施主事務所からは私が広州に何度も来て慣れていると思われているのだろうか?誰も心配しないのは悲しい。
こういう時は携帯が便利。取りあえず現場に電話した。男性が出た。私の事を知ってるらしい。ところが変な英語でさっぱり分からない。

その上「あなたが今日来ることはみんな知っているのか?」なんて云われる始末で本題(何処のホテルへ行ったらいいか?)に進まない。仕方ないので女性事務事務員のBoboさんの携帯に電話した(Boboさんは半年前に子供を産んでいるお母さん……)。電話をしたら、ご主人に繋がったらしく、すぐにBoboさんに電話を回してくれた。

彼女は機転の利く子であまり私の話を聞かずに「取りあえずホテルを予約してあげるけれどそれで良いの?いつものRosedaleだけれど住所は分かる?」と云われ安心した。さて、後はタクシーでホテルに行くだけだ。こういう時の為に主要なホテル名と住所を中国語で書いた紙を持ち歩いている。
早速空港のタクシー乗り場に向かった。途中見知らぬ人々から「去那里(何処へ行くの)?」と中国語で声を掛けられるが全て無視。彼らは白タク。もぐりのタクシーだ。

やっとの思いでタクシーの乗り場に到着。
たくさんの正規タクシーが並んでいる目の前で、再び「的士(タクシー)?」と声を掛けられる。同様に白タクだ。場所が場所だけに全く油断がならない。

香港・中国は正規のお店の並びに海賊版商店が存在しても何故か寛容であまり強く排除しようとしない。タクシーも同様で、何故こういう場所でもぐりの白タク勧誘が跋扈していられるのか不思議でならない。

やっと正規のタクシーに乗り行き先を告げた。
中国では話し好きな運転手によく出会うが、この運転手は木訥(ぼくとつ)として余計なことは話さない。それも良いものだ。さて、タクシーがホテルに到着した。
お金を払った。ところがこの木訥(ボクトツ)運ちゃんがお金を持ち何かを言い始めた。

ボクトツ運ちゃん「この100元は一部欠けているから受け取れないよ」
表の家「そんな僅か5mm程度どうって事ないじゃないの大丈夫だよ」
ボクトツ運ちゃん「いや、駄目だよこれじゃ」
と言うので仕方がないので、綺麗な紙幣を出してあげた。

おつりを受け取った。ところがこれがボロボロだ。
この2006年の現在まで、多分何十年も中国本土を流通してきたお札だ。かなりのオンボロ紙幣である。欠けているなんてものじゃなく、あちこち切れていてしかも汚い。私が最初にあげたお札の方が余程綺麗だった。

中国でこういう事は良くあることなので実は気にしない性格だが、今日ばかりは違う。
このボクトツ運ちゃんは私が渡した(一部欠けているが)綺麗な紙幣を拒否したのだから私もこのボロボロ紙幣を拒否しよう。
自分にとってはイヤな事だが、人がどうなろうと関係ないという神経が気に入らない。

表の家「こんなボロボロな紙幣じゃ駄目だ。交換しろ」
ボクトツ運ちゃん「……」無言で換えた。
一枚では無い、他のも何枚もボロボロだった。
それも全部換えさせた。

表の家「ほら、これもだ、これも全部換えろ」
ボクトツ運ちゃん「……」
素直に換えた。

こちらもカッカしていていたが、後から考えればこの運ちゃんが大人しい人で良かったと思う。性格の悪い奴だったら……と思うと怖い。

28 砂埃が立つ


現場を歩いていた。突風が吹いて砂埃が立ち、二の腕に吹き付けた。春一番だ。それにしても痛い。目も開けていられない。何度も何度も繰り返し吹き付けてくる。足元を見ると靴が埃まみれで真っ白になっている。中国滞在中は珍しくないがむしろ新鮮だと言えるかもしれない。

松戸に生まれ育ち、東京に勤務する限り突風で砂埃が立つ事はめったにない。
靴が埃まみれになることも殆ど無い。
松戸市の故松本清市長の頃目に見える形で理解出来た政策に「松戸市の道路を全て舗装する」があった。

事実松戸市の道という道は殆ど舗装された。同時に砂埃が立つ事や靴が埃で真っ白くなる事もめったになくなった。昭和30年代、春先に半ズボン半袖シャツの姿で遊んでいると、突風により舞い上がった砂が露出している腿にあたりチクチクした。

未舗装の処ばかりで街のあちこちに空き地と砂の山があった。多分高度成長の途上で松戸市のあらゆる場所が開発途上だったからかもしれない。

(写真:歩いていた建設現場と砂場、手前に見えるのはネコ車)

27 中国の環境汚染2


広州での滞在中激しい下痢に苛まれた。辛い。徹夜作業疲れか、公害に神経質になりすぎたのか絶不調。
現場事務所で繰り返しトイレに行く姿に現場事務所の女の子達もクスクス。

出発日、平成18年3月27日付日本経済新聞国際面によると「中国、水質汚染で2600社閉鎖、1700社生産停止、取り締まり厳しく」という見出しがあった。
どうやら環境汚染拡大に歯止めが利かなくなっているらしい。
情報操作達人の中国政府が隠しきれない恐ろしい現実。

それにしても2600社とはすごい。
ただ「汚染物質を流すな。でないと工場閉鎖、生産停止」といった強権政治ではこの問題の根本的な解決にはならないのではないか?結局その場しのぎの改善措置で実態は変わらないという事になりかねない。

昨年「広東省北部の川・北江がカドミウム汚染」という報道があった。カドミウムと言えば富山のイタイタイ病の原因になった物質。広州はその下流にあたる。
その解決として「カドミウム濃度を低下させる化合物を投入、被害を最小限に食い止める作業を続けている」と報道されていたがどう考えても気持ちが悪い。

「中国は世界の工場」と言われて久しい。
工場という言葉から日本の公害を思い出したものだが、昨今のニュースを見る限り問題は深刻なようだ。環境対策を疎かにした経済発展優先の政策ではいよいよ行き詰まったのではないか?
そうならないためにどうしたらいいか?いずれ中国は排水、廃水処理方法や下水道など具体的な環境政策無しには立ち行かなくなるはずだ。

ところで今日帰り道の薬局で正露丸を買った。
50錠入りで20元(約300円)。高いのか安いのか……?

26 ナンバーが無い?


現場−ホテル間は現場お抱えのドライバーが送り迎えしてくれる。車窓の撮影に都合が良いので座るのは断然助手席。後部座席でふんぞり返るような乗り方はしない。
どうやら中国や台湾では普通の乗用車だけでなく、タクシーでも助手席に乗る方が受けがいいらしい。

日本でタクシー乗車の際、一人の場合例外なく後ろに座る。
中国では文革の為か、解放されている考えの人が多いようで、タクシーに乗る際「前に座りなよ!話しながら行こうよ」といった身振りで前に薦められる事が少なくない。

それはそれとして、今日不思議な光景を見た。
ナンバープレート無しの車が堂々と走っていたのだ。
中国では仮ナンバーもなく走る事が出来るのだろうか?