表の家

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 つれづれ話の部屋
海外生活はたまらない 広州編1-5

5 観光名所「陳氏書院」


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その昔陳氏一族が建立したとされる、陳氏書院。
南方風建築様式と石の彫刻が繊細。

4 日式料理「A]邂逅?!


いくら日本食が好きだとしても毎日のように「ひらた」ばかりは行っていられない。たまには違う場所に行かないと飽きてしまう。ガイドブックを見ても中華料理以外のレストラン情報は乏しい。サーチエンジンで検索するとホテルから比較的近い場所にインド料理と関西風料理屋があり両方とも評判は良いらしい。

今日はインド料理にしてみようと思いたち、住所と店名を書いた紙をタクシー運転手に渡した。ところが目的地周辺には該当するお店が見当たらない。運転手も困ってる。説明では目立たないお店であると書いてあったので歩いて探してみることにした。それにしても歩けど暮らせどお店は見つからない。すでに午後10時近い。閉店?引っ越し?或いは潰れてしまったか……?

慣れない道でお腹を空かせながら歩くと途方に暮れる。大きな交差点にたどりつき、右方向にレストランらしき明かりが連続している場所を見つけたので歩いていった。すでにインド料理は諦めている。もうどんなレストランでも良い。早く空腹を満たしたい。何処にしようかうろうろ〜こっちにふらふら、あっちにふらふら……

ふと正面に見覚えのある看板を見つけた。先日香港人マネージャーが連れて行ってくれた日本料理店「A」だ。縁なのか邂逅というべきか?顔を知っている程度で普段殆ど話したことも無い人なのに、遠方の土地で偶然出遭うと妙な親近感が湧いて安心できる事がある。

あんなに馬鹿にしていたのに、旧知の親友に出遭ったような気持ちになっていた。中に入ると先日と異なり客は少なくまばらだった。となりは現地家族連れが食べていた。さて、酒の種類は分かっているので、日本酒はやめ生ビールにした。料理は先日と違う肴を頼んだが語るほどの内容ではないので詳しくは書かない。

ビールを飲んでゆったりとしていると、突然化粧の濃いクラブ小姐らしき娘がいきなり入ってきて座り何かを注文した。ラーメンが運ばれるとこれを掻き込むように食べ、慌ているようにして店を後にする。少し経つと今度は同伴出勤らしきカップルが入ってきて、さっと食べてさっと出ていく。後から後から、色々な人たちが入ってきてはそそくさと出て行った。やけに落ち着かない店だなあと思った。従業員の女の子によると「この店が香港人経営の店で、同じビルの上階にあるナイトクラブも同じ経営」

なるほど……事象が一致し一本の線になった。要するにこういう店なのかもしれない。私もそそくさと帰ることにした。

3 観光名所 租界「沙面」


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広州の沙面(Shamian:元租界)は古い洋館が建ち並び美しい場所。

2 日式料理「A」


広州への長期出張前、無理をして図面作業を進めた為風邪を引いてしまった。鼻水程度で咳も熱も出ない。表面上軽い症状だが胃に来ている。食欲がないのはこの為かもしれない。昼食時いつものように中華レストランに誘われたが体調不良で丁重にお断りしてパンと牛乳ですませた。

そういう私を見かねてか香港人マネージャーが日本料理店に連れて行ってくれた。「A」という初めての店。日本人お客は多かった。スタッフは殆ど現地の人のようだ。内装は居酒屋風。メニューをみると意外に高い。そして一番困ったのは大手酒造メーカーのお酒、超有名な菊○○と○竹○しかなかった事だ。

香港人マネージャーは言外の雰囲気で「今日は日本料理屋に連れてきたんだ。これで元気が出るだろう。だから君が好きなものを頼め」という目を向けている。そりゃそうかもしれない。ただ、ここで困る問題がある。自分が一人で食べて満足する食事の内容と香港人マネージャーと一緒の際のメニューは変えなければならない。塩辛のようなものは頼めないだろうし、ある程度量があり見栄えのするものを頼まないと相手も満足がしないのではないか?

結局、刺身の盛り合わせ、イカの姿焼き、揚げ出し豆腐、カニ子サラダ、おでんという感じだ。足りなくて最後に雑炊を食べた。刺身盛り合わせなどは180元(2700円程度)もするが目新しい刺身は無い。居酒屋チェーンのやるき茶屋で700円程度の内容だと思う。結局大手酒造メーカーの酒を注文したがあまり飲むと翌日頭痛がするような酒だった。それにしても大手酒造メーカーとはよくぞひどいあんなにもひどい酒を商売にして、会社を大きくしてきたもんだ。大手ほどひどい酒を造っているのが悲しい現実だ。しかもあんなにひどい酒を世界中にばらまいている。

酒造メーカーはさておき、香港人マネージャーは私がエンジョイするだろうと気遣っていた。その気持ちはとても嬉しいが、この店には多分二度と来ないと思う。

1駆け込み寺「ひらた」


某大プロジェクトの関係で現在広州にいる。2〜3週間の滞在でオーナー事務所に机を一つ借り作業をしている。朝食はホテルのブッフェ或いは粽&豆乳を買ってきて簡単に済ませるが、昼食はオーナー事務所のほぼ全員で中華レストランに行く。たくさんの料理でテーブルの上を埋め尽くす。

中国での接待の基本で、賑やかな食卓は幸福、豊かさの象徴と考えるらしい。大陸だけでなく台湾もそうだった。そして気を遣ってくれればくれるほど、気持ちに比例して料理の量が増えるという寸法だ。ところがいかんせん私の胃はその気持ちに反比例して収縮してしまう。毎日のように肉と油が量で押し寄せてくると油慣れしていない私の胃袋では途端にもたれてしまう。もっとも若い頃はそれでもよく食べたものだけど……

それにしてもみんなバリバリよく食べる。ああいう食べ方でよく太らないなあと眺めていたが、むしろあまり食べない私の方が太っているのが何とも納得がいかない。夕食も誘われるが毎日一緒というわけではない。中華料理から解放され一人で食べるとなるとどうしても日本料理屋が私の駆け込み寺になる。

良く訪れるのはホワイトスワンホテルの日本料理屋「ひらた」。湯豆腐もあるし、注文すれば野菜の炊き合わせも作ってくれる。焼き魚も一夜干しなど干物が多い。材料調達に苦労する外地での日本料理屋の運営としてなるほどと思う。日本酒は大手の酒造会社の松竹梅、菊正宗がメインだが、値段の張る純米酒系のお酒も揃えている。気がつくと中谷酒造の「朝香」がある。この朝香は品質の割に格安のお酒で香港に駐在していた頃、一升瓶で買いよく飲んだ。品薄になった時期があって中谷酒造にメールを出したことがある。返事も頂いた。中谷酒造は日本の酒造メーカーだが天津の工場で生産している。

使用材料からすればこれは純米酒なのだけれど日本の酒税法(だったか?)では日本の米を使わないと純米酒と呼ばないらしい。ところが日本の米を使うとどうしても高くなってしまい中国で生産する意味がない。従って、現地の米(と言っても天津の米なのか中国東北地方の米なのかわからないが)を使って格安の日本酒(実は純米酒)を造ろうという訳だ。

この中谷酒造の杜氏の姓名が実は私と一字違いだ。
話が横道にそれてしまった……