55 続・大木さんの倉庫(雀)-竹ヶ花拾石台

スズメ昔日の松戸
小山付近で撮影した雀

米の倉庫はヒヤッとして独特の臭い

子供の頃大木さんの「倉庫」に入ったことがある。夏であるにも関わらず中は冷~とした空気が漂いて実に気持ちが良い。同時に米と南京袋(麻)の何とも言えない臭いがした。床の上にスノコが引いてあり、その上に南京袋入りの米が積んである。積み荷の最高高さが低く設定されていたと思うが、かなりの高さまで積んであったような記憶がある。

麻袋の為か、床には米がたくさんこぼれて黒い浜納豆のようなネズミの糞がたくさん落ちていた。米を拾い上げると中にコクゾウムシがうごめいていた。

不純物や虫が米に混じっていた時代

コクゾウムシ

いらすとやさんのイラスト

子供の頃、炊いたご飯を食べるとガリッと石を噛むことがあった。現在はそういった不純物が混じる事は殆どなくて、虫一匹見つからない。綺麗すぎてむしろ気味が悪いと思う。倉庫が出来て初期の頃は藁で出来た米俵もあったかどうかは覚えていない。当時「倉庫」の前にはたくさんの雀が集まっていた。麻袋を運ぶ際に米が溢れる。これをスズメが狙う。

手鉤で南京袋を引っ掛け担いでいた

運搬のおじさんが南京袋を担ぎ上げるとき釜とツルハシを組み合わせたような道具を使った。柄(つか)が木で、先が鶴の嘴のように鋭く尖り全体に反っている道具で、ザクっと勢いよく刺し、エイっとばかりに肩に担ぐあの道具。どうやら手鉤(てかぎ)と言うらしい。あの手鉤を南京袋にさし込むときに米がこぼれる。これを雀がついばむ。

雀の罠

私はこれらの雀を簡単なトラップを作成し捕まえようと思ったことがあった。ザルを棒で微妙に立てかけ、棒に長いヒモをつけて、ザルの下には米を置き遠くから様子を見ている。雀が入って食べ始めたらヒモを引く→棒が外れ→ザルが倒れ→雀が捕れるという寸法。ところがこの「倉庫」はそもそも米が豊富だったために、危険を冒してまで私のトラップの米を食べようなんて奴は一羽もいなかった。

雀が寄り付かなくなった

Forklift

JOSE ARROYOによるPixabayからの画像

ある時期からこの倉庫に雀が集まらなくなった。理由は運搬方式の変化。南京袋(麻)で運ぶという事がなくなり米を紙袋に入れるようになった。さらに、スノコと米袋約50袋の1ユニットを小型クレーン車(いや、フォークリフターかな?)でコンテナー式に運ぶようになったから。あの小さなツルハシは使わなくなったようだ。時代が変わると生態系も変わる。

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