99 貸本屋があった時代、漫画と理容ヒデ-竹ヶ花

床屋道具昔日の松戸
Image by Mary Jean Hernandez from Pixabay

漫画といえば貸本屋か床屋だったかな?

小学生の頃、漫画を読みたいと思えば貸本屋か床屋に行くか友達に借りるしかなかった。勿論本屋さんで買う手もあったが、そもそも財力が無い、当時は大田原米店近くの松北堂書店もまだ無い時代で松戸駅の辰正堂にいかないとならない。当時の辰正堂は小さい店舗で立ち読みをしずらい雰囲気だったので落ち着いて読めない。当然ながらコンビニも存在しなかった。

当時の私のお小遣いが20円、週刊少年マガジンが確か50円くらい。やはり割高感がある。しかし単行本漫画は数百円もしてとても買えない。そこで貸本屋で借りる。これを一冊10円で借りる。10円だったら何とかなる。

漫画

いらすとやさんのイラスト

貸本屋さんが住宅街にあった

近所に何軒か貸本屋があった。一つは竹ヶ花の踏切を渡り、現在の「しぐれ」の向かい付近(元神田餃子屋あたり)にあった貸本屋、もう一つはすぐ近所の「関口履物店」(通称関口ゲタ屋)付近にあった貸本屋。

もう一つ、岩瀬の中華料理「末広」の裏付近で「埼玉屋豆腐店」の前に「住吉文庫」という貸本屋が一軒あった。記憶では昭和43年頃に借りに行った記憶がある。これらの貸本屋さんには勿論少年マガジンやサンデーもあったが、何と言っても多かったのは単行本サイズの漫画だった。所謂貸本漫画家の描いた漫画だった。

消えていった貸本屋

需要がなくたってきたのか何年かすると貸本屋は徐々にその姿を消していった。詳しい理由は知らない。高度成長の波にのり国民全体の所得が上がり、同時に本が安くなったからかもしれない。或いは図書館が出来て貸本屋にいく必要がなくなったのかもしれない。やはり前者かな?貸本屋で借りるのは漫画が中心だったけど図書館に漫画はなかったもの……

それでも子供には貸本屋が手頃だったし必要だった。貸本屋が無い場合は床屋に行く。床屋には貸本漫画の単行本が何冊もあった。小学生時代に私の通った床屋は踏切先の「すいすい床屋(バーバーせき)で現在の「しぐれ」付近にあった)」、近所の「理容ヒデ」などだ。

「理容ヒデ」は何となくモダンな感じがした

黒ネクタイの女

黒ネクタイの女とはこんな感じの絵でした 

「理容ヒデ」は若夫婦が懸命に頑張って仕事に精を出していたし、近所でも評判は良かったと思う。お店に入るとイタリアの画家アメデオ・モディリアーニの「黒ネクタイの女」の複製画が額に飾ってあり洒落ていた。ここには貸本漫画の単行本がたくさんあり読んだ。カット無しで漫画だけを読ませてもらったこともある。

マネキンをテーマにした怪談漫画

マネキン

Adam EvertssonによるPixabayからの画像

多くの漫画のうち、一つだけ内容を覚えている漫画がある。それは確か「マネキン」を題材にした奇妙な漫画で、舞台がデパートの怪談物だ。

マネキンが夜になるとそわそわし始め動き出す。それは朝方まで続き翌朝何もなかったように元のマネキンに戻る。それが毎晩お祭りの如く繰り返される。ある夜このデパートに泥棒が入る。ところがこの泥棒は心臓麻痺で謎の死を遂げ翌朝発見される。警察が調べても原因不明。実はマネキンの仕業だったという様な筋書きだった。怖い漫画だった。

そういえば「マネキン」という映画もあったなあ・・・

(補足:理容ヒデさんはその後、人形の町として有名な岩槻市に行ったと聞いた)

コメント

タイトルとURLをコピーしました