51 パンク修理山口さんと火の見櫓-竹ヶ花倶楽部横

タイヤ修理の山口さん

みどりのおじさん

いらすとやさんのイラスト

竹ヶ花の雷電神社付近にタイヤの修理をしていた山口さんというおじいちゃんが居た。この山口さんは交通指導員の制服を着て、毎朝北部小へ登校する少年少女達の道路横断を誘導していた。しかも優しそうな笑顔で!つまり「緑のおじさん」だったわけだ。立っていたのは旧水戸街道と松戸市道の交差点付近で、実はこの界隈事故が多かった。というのはまだ竹ケ花の踏切があった頃で、交通量が馬鹿にならないくらい多かった。

そんな交差点と踏切を渡って北部小学校に通学する児童たちを何とか守りたいというのが、山口さんの献身的な行為だったのだ。今となっては懐かしい光景だ。

火の見櫓の人

この山口さんは同時に地元の消防団に入っていた。竹ヶ花倶楽部の敷地内に、火の見櫓(ひのみやぐら)があった。山口さんは何処かで火事があれば半鐘(はんしょう)を鳴らす役目だった。半鐘は住民に知らせると同時に避難や消火の出動を促す役目も担っていた。半鐘とは火の見櫓に吊されている釣り鐘の事で、この叩き方によって火災のあった地点の距離を次のように表現している。

……半鐘の鳴らし方……
二つ半(二つ半鐘)-ジャーンジャーンと二度叩くのを繰り返す。一番遠い火災。
三つ半(三つ半鐘)-ジャーンジャーンジャーンと三度叩くのを繰り返す。もう少し近い距離
四つ半(四つ半鐘)-ジャーンジャーンジャーンジャーンと四度叩くのを繰り返す。さらに近い。
擦り半(擦り半鐘)-連続して間断なく叩く。これは直ぐ近くであるという合図。

四つ半は殆ど聴いたことが無った。二つ半或いは三つ半と擦り半(すりばん)が多かったと思う。ただ、山口さんの場合、最初二つ半を叩いていても、暫くすると何故か三つ半になってしまう。こちらとしては「間違えたかな?でも三つ半だから遠いのかな?」と思っていると、いつの間にか擦り半に変わってしまいためらう。

ところが山口さんは毎回同様の叩き方だったので、しまいには狼少年と同じで擦り半が鳴っても大して驚かなくなってしまう。山口さんはおじいちゃんだからもうろくしたのかな?と思っていたが、どうやら若い頃からそんな叩き方だったらしい。いつの頃か、火の見櫓も半鐘も竹ヶ花から消えてしまった。

六実で以前見かけた火の見櫓

これは以前神社調査をしていた頃、六実で見つけた火の見櫓。2012年のGoogle Street Viewを埋め込んであります。六実では記念の為に残し暫く残していたらしいが、その後取り壊したらしい。2021年現在は無い。少々残念だと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました