8 ハエが多くてハエ取りコンクールまで開催されていた昭和の頃

ハエ取り昔日の松戸
ハエ取り

ハエを見ないのは当たり前になったがそれで本当に良いのか?

ハエ

いらすとやさんのイラスト

最近ハエを見かけなくなった。自然観察を始めて以来、自然から教わることは数限りない。ただ、ハエが身の回りに居ないという事はありがたい気持ち同様、複雑な心境でもある。つまりハエも住めない環境に我々が住んでいるのかと……兼高かおる世界の旅というテレビプログラムが昭和四十年代にあった。兼高かおるさんは色々な国に行った。西洋諸国は安心してみられたが、アフリカの貧しい国に旅行する事もあった。か弱き女性だったらまず食べられないような食材を、彼女はバリバリ食べてしまう。

海外の色々な風俗・生活を見る。それだけでも十分刺激的なのに、あのバリバリ食べる場面にはたいそう驚かされた。又、他のテレビプログラムで高峰美枝子さんがアフリカのある部落に訪れた際、黒人の子供の顔にはハエがたくさん集るのに、彼女には全く集らないという場面も印象的だった。

旧式トイレも問題だったが、生ゴミの処理の方が大きかったと思う

昔のトイレ

いらすとやさんのイラスト

昭和四十年代まで私の家は旧式便所で、ハエが発生しやすい環境になっていた。同様に松戸市立北部小学校北側田畑にも肥溜もあった。これらの原因の他に生ゴミの処理方法も問題でただ集積地に捨てるだけ。当時は燃やしてはいなかった。これでは街中にハエが多くて当然だった。

昭和38~39年年頃、夢の島でハエが大発生して社会問題となった。森田拳次の漫画「丸出ダメ夫」でもこの問題を取り上げ、ハエをみんなで捕まえるという場面が描かれていた。

自宅の天井にハエ取り紙が吊してあった。ハエ取り紙は小さな円筒状カプセルで売られていた。円筒頭部のホックを引っ張るとベッコウ色のベタベタしたテープがするする出てくる。このテープを天井から吊して馬鹿なハエがこのテープにとりつくのを待つ。吊したての時はいいがハエがたくさん捕まると実に見苦しい。

また、ハエ採り器という長い筒状の器具もあった。ガラス筒の先端にはロートのような形になって末端は薬の入った壺になっている。天井にとまったハエを上部ロートで捕獲する。捕獲されたハエは行き場を失いロートから長いガラスの筒を落ちていく。その落ちた先には殺虫剤が待っている。一番良く使ったのはハエ叩きだと思う。

当時松戸の小学校ではハエ採りコンクールが催され、競い合った。このコンクールは低学年の時しか参加しなかった。何故かは分からない。

ハエ取り紙は松戸金物で売っていた

ところで松戸駅西口前にあった松戸金物さんは非常にレアな品揃えの面白いお店でハエ採り紙も閉店間際まで売っていた。そんな素敵なお店だったが廃業し現在はセブンイレブンになってしまった。残念。

(ページトップの写真はまつど広報昭和三十年代前半の記事から拝借した)

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