表の家

つれづれなるままに101-105


105 UBC上島珈琲

先日、福建省の某都市に出張した際、同行したメンバーが”スタバのコーヒーでも飲みたい”と言い出し街中を歩いて回った。福建省はさすがにお茶の産地だからか、お茶販売の店はよく見かけるが、スタバは見つからない。と目に入ったのは上島コーヒーだった。ところがUBC COFFEE 上島珈琲と書かれていて、UCC COFFEEではない。どうやらパクリらしい。
とは云うものの、私が台北に常駐していた頃、それは1988年頃だが、定宿にしていた双城街の双城飯店近くに上島珈琲というのがあって、飲みに行ったことがあった。あの上島珈琲とこの上島珈琲が一緒なのかどうかは分からないが、台北滞在当時は、パクリだとは思っていなかった。

104 「I want you...え〜と、え〜と」 スリランカ話

♪I want you!(I want you!)
♪I need you!(I need you!)
♪I love you!(I love you!)

ヘビーローテーション
を聞いていて思い出したことがあります。

まだ20代後半の頃、私はスリランカのコロンボという場所に常駐して居ました。
日本から来ていた人たちは我々を含めて約三十人はおりました。海外で生活するという事はまず、言葉の問題にぶつかる。スリランカの公用語は三つあって、英語、シンハリ語、タミール語です。
我々はやはり英語を選んで英語で話す訳です。
皆流ちょうに英語を話していたようでありながら、殆どは
ブロークン・イングリッシュで通していた人が多かった。私も勿論同様で、当時はまだブロークンのレベルにさえ達していなかったんですが・・・

さて、これは私と住んでいた宿舎の
T君のお話で、T君もご多聞に漏れず英語は不得意でした。
ある日、現場事務所が火事になってしまいました(写真参照)。
我々は非常に困ったことになったのですが、とにかく出勤しその後の対策などを立てたり、早く火災前の状況に戻さなくてはなりませんから、必死でした。
現場では日本人だけではなく、現地人も雇ってますから彼らとも歩調を合わせなければいけない。
我々は建築設計事務所なのでそれほど多くの人がいる訳ではありませんでしたが、ドラフトマン(図面描き)の青年とタイピスト兼秘書のマンガリカさん(女性)の二人は現地の人でした。
火事のあった翌日、
T君はタイピスト兼秘書のマンガリカさん「明日,現場事務所に来てほしい」と頼むことにしました。

普通この場合、
Can you come to the site office tommorow?
Please come to the site office tommorow.などと云う事になるのでしょうけど、
T君I wantyou to 〜 の構文を使い、
I want you to come to the site office tommorow.と云おうとしました。
ところがsite office tommorowという節は何となく云いにくいのか、途中で間が入ってしまった。


T君「I want you...え〜と、え〜と!」
マンガリカさん「キャッ!笑」

聞いている
マンガリカさんは大笑い!そりゃそうですT君から「あなたが欲しい」と云われてしまったのですから・・・
そんな
マンガリカさんT君の英語のレベルを良く知っておりまして、笑いながらも訂正してくれたんですけどね・・・

103 ギャンブルは勝つと不幸、負けると幸運


大王製紙の元会長がカジノの負けによる子会社からの巨額借り入れで、特別背任で逮捕されたそうですね。何がきっかけでカジノに嵌ったのか、記事を読んでみるとどうやら先物取引損失後にカジノでたまたま勝ってしまった為に深みに嵌ったのだとか・・・

この話の何が不幸かと言えば、元会長が最初に勝ってしまった事だと思います。最初、カジノでプレイした時に、例えば一千万円負けてしまったとすれば、元会長は諦めて、ギャンブルはやめたかもしれない。やめれば、その後問題になった約85億の借金・・・なんて大怪我はしないで済んだかもしれない。
人はギャンブルで勝つと”ついていた”と思いがちですが、そうとは限りません。最初に勝つのは”ついていたのではなく”、”ついていなかった”と言えるのです。
つまり勝たない方が良かった。
宝くじも当たってしまった為に、生活が変わりむしろ不幸になってしまったという話を聞きます。宝くじの高額当選者に配られる注意書きがあるそうです。それには、当たったからと行って生活を変えない・・・会社をやめない・・・という様な事だそうです。

ビギナーズラックはギャンブルに嵌ってしまう”悪魔のいたずら”ではないでしょうか?
所詮、ギャンブルは長くやったら負けます。それは、寺銭を取るディーラー側が有利に出来ているからです。
従って、理想として最初は負けたけど、途中で盛り返して、最終的には勝ったという方が本人の満足度も高いかもしれません。そして、満足したら暫くはやめる事が出来れば理想でしょうね!でも世の中はそんなに甘くなく、理想通りに進むはずがありません。いつでも近くで悪魔が虎視眈々とあなたを狙っている様子が見えます。
一度勝つと人は二匹目のドジョウを探しフラフラっと柳の木の下に行ってしまう・・・そこが難しいですね。
又、ギャンブルはエンドレスです。正確な収支バランスの計算が出来なくなってしまう。累積赤字になっているのに、今日勝てば、収支は黒字と思ってしまう。そんな怖さがあります。

さて、若かりし頃、スリランカのカジノで毎晩の様にプレイしていた経験があります。
あの当時は不思議でしたね!最初の1年目は少額でしたがほぼ毎回勝ってました。少額でも蓄積すれば大きくて、毎月の東京からの送金は不要だと思うくらい勝ってました。
同時に、自己制御の必要性も感じていて”ギャンブルの勝金はあぶく銭、汗水垂らして稼いだお金を腐らす”と思ってましたから、勝金は”一晩の虚構の産物”と割り切り、いきつけのカウンターバーでウイスキー、或いはブランデーボトルに全部代えてしまってました。
ところが二年目に入ると毎日負けです。極端でしたね。全然勝てないんですから・・・中途半端な勝ちも無かった。
全然勝てなかったという事が私にとって、幸運だったのかもしれません。これが中途半端に五回に一度くらい勝ってしまったとしたならば、終わりのない夢を追い始めてしまったかもしれませんが・・・
やはり、ギャンブルは勝つと不幸、負けると幸運と定義した方が良いかも?と思います。

102 かき揚げとカキフライ:間違える筈のない勘違い

随分前の話なんですが、仕事の締め切りを間近にむかえ頭がほぼぶっ飛んでしまっていたある昼時、そそくさと勤務先近くの居酒屋へ昼飯を食べに行った。さっと食べてさっと帰るつもりだったから・・・。居酒屋"F"は狭いけど料理が出てくるのが早いんだよね
メニューの中に”かき揚げ定食”があった。頭の中がショートしていた私はカキフライのつもりで注文していた。
料理が出てきたら、それは当然ながら”かき揚げ定食”だった。その時はまだカキフライを頼んだつもりになっていて、従業員のおばさんに
「あれ?カキじゃないの?」と言ったら、
「今日はカキはありません」と言われ、自分の勘違いに気が付いた・・・

101 ここはあんたの部屋じゃないよ

中国の某地方空港に午後六時半到着、お迎えがあり午後八時頃ホテルへ到着、チェックイン、十時半頃に就寝した。出張に限らず旅行の移動日はただ飛行機に乗っているだけなのに、位置エネルギー消費に伴う体への負担は大きく睡眠はなるべく多く取った方が疲れがたまらない。明朝午前八時五十分ロビー集合だから午前六時に起きても、七時間半は睡眠時間が取れる・・・と考えながらウトウトし睡眠に入った・・・・・・・
「ドンドンドンドン!」
「ドンドンドンドン!」


部屋の扉を叩く音で目が覚めた。
寝過ごしてしまったか?こりゃ大変!
同行した通訳の山東さんが起こしに来てくれたのか?
慌てて時計を見たら夜中の二時頃!?あれおかしいな?外を見るとまだ暗い。
それでも扉を叩くのをやめない。

ドアのアイビュー(のぞき穴)から外を見ると見知らぬ男性が扉を叩いている。従業員には思えない。
火災警報も鳴っていないし、慌てて走っていく人も居ないので火事ではない・・・と思った。段々冷静になってきて、その男を見ると何となく酔っぱらって部屋を間違えているのかもしれない・・・と思い始めた。しかし、思わぬ犯罪に巻き込まれるのは真っ平ごめんなので、扉は開けない。

私は
「ここは違うよ。遅いから部屋に戻れ・・・」と日本語で言った。
日本語だと思えば素直に「あ!ここ違う」と気がつくと思ったからだ。
ところが全然叩く動作をやめない。

仕方がないので稚拙な中国語を使うことにした。

「ツク・プス・ニータ・ファンチェン(ここはあんたの部屋じゃないよ)」
と二度叫んだ。

もしこれでも駄目ならホテルマンを呼ぶしかない。すると彼は諦めたのか?気がついたのか?扉を叩くのをやめて静寂が戻った。数十秒後同じフロアーの他の扉を閉めるバターンという音が聞こえた。
多分、自分の部屋に戻ったのだろう。
思わぬ安眠妨害が現れた。
それにしてもいい迷惑だ!