表の家

つれづれなるままに56-60


60 犬の気持ち

昼食後、行きつけのコーヒーショップにカフェラテを買いに行く。店員がカフェラテを作っているほんの束の間、沖縄出身の店長とのショートトークがささやかな日課になっている。
又、このコーヒーショップへ辿る道筋に自転車&バイクの修理屋さんがある。この修理屋の店頭で寝ている飼い犬が可愛くて、声をかけるのがもう一つの日課になっている。
最初に見かけた時から大人しくて吠えない、噛みつかない犬である事は一目瞭然で、気楽に近づいて頭を撫でる事が出来た。ただし、飼い主(修理屋のおじさん)への忠誠心が強いと見えて、簡単に私に懐いてくれない。こうなると私の天の邪鬼な性格が台頭してくる。
「何とか懐かせてみよう」
コーヒーショップへの行き帰り二回、毎日次の動作を繰り返した。
口笛を吹いて近づき「やあ!」と声を掛け、十数秒間「よしよし!」と頭を撫でてあげる。ただし餌付けはしない。
二三週間こまめにこれを続けたら、嬉しい事に大分懐いた。今日などは口笛を吹いただけで私の所に走り寄ってきて、頭を撫でると寝ころんび、しまいには仰向けに腹を出して私の撫で撫でに任せている。ところが私だっていつまでも犬に迎合しない。十数秒後撫で撫では終了し、背を向けてカフェラテを買いに行ってしまう。

さて、同日カフェラテを買った帰り路、この犬の性格を見た。
否、それは犬の習性だったのかもしれない。

件の修理屋さんに私が近づくと、トレンチコート姿のいかにも犬好きそうなサラリーマンが膝まずいて犬をあやしていた。ところが、近づいて来る私に気がついた次の瞬間、即座にその人に見切りをつけて、私の所に走り寄って来てジャレた。
私としてはとても嬉しい。「やったぁ〜!」である。
ところがだ……
修理屋の前にバイクに乗ったある中年男性が到着するのを見つけたや否や、今度は私に見切りをつけてそのバイクの男性の方に走り去ってしまった。これはちょっと寂しい。
さらに次の瞬間お店の中からご主人の声が聞こえたらしく、今度はそのバイク男性に見切りをつけて、店内に慌てるように入って行った。
さてはて、これは一体どういう事なのだろうか?

もしかすると犬の心の中に親しさの順番、順列、区別があるのかもしれない。そういえば先日、犬大好きのE子さんから「犬はその飼い主の家族の一番下から二番目に偉いと思っている」という興味深い話を聞いた。

又、何かの文献で「犬が寂しがり屋なのは元々群れを為す動物だから……」という説を読んだ事がある。反対に「猫は群れを為さず一匹狼的に生活するので、犬ほどは寂しがり屋ではない」と書かれていた。

確かに犬は飼い主に媚を売るけれど、猫は犬ほどには媚びを売らない。犬は満腹であろうとなかろうと人間に寄ってくるけれど、猫は満腹の時はつんとして、お腹が空くと寄ってくるという感じがする。猫の方が現実的、作為的な印象がある。

太古の昔から犬は人間に飼われる対象になっている。ところが近年は事実上放し飼いが許されず、野犬が生存できない環境になっている。その為、犬が犬同士が群れを為して、生活を共にする機会は殆ど無く(少なくとも現在の松戸では)見かけない。
(犬同士で)群れる自由を奪われた犬は、その群れる本能を人間との生活の中に置き換えて生きているのかもしれない。
今日は何となくそう思った。

59 骨折の事-3 私の脚はイブリガッコ?

ついにギブスを外す日が来た。
カモシカのような脚だったのに長い間ギブスをしていた事で、我が脚はか細くヒョロヒョロ。
正常な右足は八百屋で売っている新鮮な大根の様なのに、折った左脚は三年物のタクワンかイブリガッコ。
奥隅医院の先生は「使わない部分は退化するから肉が落ちるのです」と説明したが、こんなにも細く頼りなくなってしまうのだろうか?。

ギブスは外したが依然として松葉杖は必要だった。外したその日、何か月ぶりに銭湯に行った。痒くて仕方がない脚を早く洗いたかったからだ。まさか銭湯の中にまで松葉杖を持ち込む訳にはいかないので、ケンケンしながら洗い場に入り、洗い場の床タイルに我がイブリガッコ脚の第一歩を記した。
すっかり頼りないこの脚に我が体重を恐る恐る掛けてみたけれど、まだ無理な感じだった。
そしてこの状態では風呂に入るのも洗う為に座ったり立ったりするのにもかなりの苦労をする事が分かった。

卒業までの間に所属していた陸上部の練習はリハビリの為参加出来なかった。卒業し高校生になった頃には外見としては殆ど問題がないくらいに元の脚に戻った。歩くのも全く苦にはならなくなった。高校では再び陸上部に入ったが、ジョギング中骨折した部分に激痛が走り、まだ完治していないことを知った。多分骨の再生中で柔らかい状態だったのかもしれない。

その後、体育系クラブの所属は止め文科系のクラブ(美術部や習字部等)を転々としたが当時の私にとっては何処も生きがいを感じるようなクラブではなかった。
二年生の頃だったか新聞委員に任命され、学校新聞を作る事になったが、これには少し夢中になった(おわり)。
PS:学校新聞を作ったときのお話はいつか書こうかなあ〜

58 期日前投票と千葉県知事選挙−「さらば〜涙と言おう〜♪」


土曜日は千葉県知事の期日前投票に行った。A4大の大きさの上に宣誓書のようなものを書かされる。住所や名前以外に期日前投票に来た理由。
正直な話をすれば、主な理由は近所の大先輩N氏が投票会場にいらっしゃるから……だったけれど、そういった類の理由を書く欄などは当然ながら無くて、仕方がないので仕事を理由にした。
その後ツタヤにDVDを借りる為、松戸駅前に行ったところ西口は大勢の人々でごった返していた。なんだなんだと思って、周りの人に聞いてみたら森田健作氏が演説に来るとの事。場所は元松戸金物のセブンイレブン前。その前には川井市長、渡辺博道さん、桜井修三さんなど仲良し三人衆以下他有力議員が森田健作氏を今か今かと待っている。
よく回りを見回すと新角ビルの岩田ふくじさんも居たが、彼は若干遠慮してか反対側のマツモトキヨシ前付近に居た。

ペデストリアンデッキの上にも人が一杯で、複数のテレビ局が大きなカメラで森田健作氏を追いかけ、新聞記者風の人々も右往左往していた。かなり圧倒される。
森田健作氏がやってきて宣伝カーの屋根に立ち演説を始めると中々熱っぽい話し方で、テレビドラマ`俺は男だ`を思い出してしまった。流石に「さらば〜涙と言おう〜♪」「吉川く〜ん」なんて冗談は言っていなかったが、やはり元俳優である。人を惹きつける魅力には充分溢れていた。
森田健作氏の演説が終わると川井市長が演説を始め、これもまた熱っぽく語った。オバマ大統領にあやかり「Change! Yes!We can」を連発しているところは笑いを誘う。
表の家の記事は基本的に政治色は無くしているが、誰が有利なのか等は書くつもりは無い。ただ、今日のこの熱気から次の県知事の当選者はほぼ決まったように感じてしまった。
喫茶富士はお休みで、コーヒーヒヨシに行ってレアチーズケーキセット(530円也)を食べていたら、渡辺博道一行がドカドカとお茶を飲みにやって来ていたっけ……
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以下April,1,2009に追加
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森田健作氏が当選したので、本日April1,2009上の記述の隠し文字にしていた森○○作氏の名前を森田健作氏と書き直した。ところが、当選が分かった後、自然環境を大切にするM女史からメールが来ている事に気がついた。M女史は緑ネットでの仲間であり松戸駅の西口でも時々辻説法をやっている元教員。
そのM女史のメール曰く「吉田たいら氏の方が我々の活動に向いていそうだわ。というのは三番瀬も八ツ場ダム(水余りなのに千葉県約700億の負担金)も、鬼泪山(きなだやま・砂利採取で山がなくなりそうです)も工事を止めるように努力すると公約しています。堂本知事が進めた、里山や生物多様性の保全政策も引き継ぐといいました」
ありゃりゃ、このメールもっと早く見たかった。
以下演説の模様ビデオです。
カメラを横に構えてしまったので、横向きです。すいません。
縦にするやり方が分かる方教えて下さい。

Win用 : moritaforwin.wmv

Mac用 : moritaformac.mp4

57 骨折の事ー2

骨折した晩はジンジン痛んで寝られないほどだった。
数日して、痛みが消えたと思ったら今度は痒みが強くなっていった。つまり患部がギブスで洗う事もままならないからだ。孫の手を入れてこりこり擦るが洗えないという状況はどうにもこうにも気持ちが悪かった。
冬休みが終わり新学期が始まると松葉杖で学校に通った。みんなとても親切にしてくれた。
困ったことに高校入学試験の日は雪になってしまった。雪の日に試験会場まで出かけるのは大変。電車に乗ると松葉杖を突いている私に皆親切に席を譲ってくれた。
ところが到着駅が近づくにつれ電車の中はラッシュアワーで大混雑、降りられるのかと不安がよぎった。目的の駅に着いて気がついたのは、乗降口と逆方向に座っていた事だった。こんなに混んでいてはとても降りられない。

私は大きな声で叫んだ「すいません。今日入学試験なんです。降ろしてください」
するとある男性客が大きな声で答えた「おい、入学試験なんだってよ。みんな空けてやれよ」
皆一斉によけてくれた。数人の客は電車を降りて待ってくれていたようだ。
とてもありがたいと思った。ただ、私はこの時に知った。
大きな声を出すという事が、そして人に意志をはっきり伝えるという行為が、いかに威力、迫力があるかという事を……

56 庚申塔と松戸新田のオバタリアン


度々書き込みをして下さるラーメン77さんがご意見箱に書き込んでくれた庚申塔を見に行った。それは県道から松戸新田の駅に向かう交差点いなげ屋前ATM附近。ちょうど信号待ちの交差点だった。
土曜日は天気も良く、私が盛んにこの庚申塔の調査撮影をしていたら、自転車に乗った買い物オバタリアンが近づいてきて私に話し掛けてきた。


買い物オバタリアン「これ何なの?随分古いわよね。時々供養している人がいるけど」
「これは庚申塔です。60年に一度、或いは60日に一度庚と申が重なる日があって、この日は体の中にいる三尸(さんし)という虫が天帝にその人の悪行を報告に行く日でして…………三尸が報告にいかないように一晩中飲んだり食べたりします」
買い物オバタリアン「あ、そうなの?」
「柴又の帝釈様も庚申のお参りが出来るんですよ」
買い物オバタリアン「へ〜、そうなの?ここの氏神様は何処?」
「松戸新田だから神明神社じゃないですか?」
買い物オバタリアン「そうそう、あそこ遠いからさ中々いけないのよ。前に住んでいた処が白髭神社の処だったからすぐ行けたのよ」
「白髭神社は確か八柱駅の近く、日暮ですね」
買い物オバタリアン「そうそう、そうなのよ……」

とその瞬間信号が青に変わると、このオバタリアン庚申塔や氏神の話に全く関心を失ったように、接続詞も挨拶もなく話がブツッと切れたままで、向こう側に渡っていってしまった。
何となく置いてきぼりにされたような気持ちになった……今日は飲みに行くか〜