表の家

つれづれなるままに96-100


100 ボビーとランドセル

 

出張で成田空港に行くためスカイライナーに乗車していた。同じ車両の中にいた格闘家ボビー・オロゴン似の黒人男性が右へ左へ行ったり来たりしている。乗車した電車が間違っていると思ったのだろうか?リュックサックを背負い、両手に荷物をたくさん持ってうろうろ・・・どうしたのかな?と思い無意識に見ていた。
良く見ると彼が背負っていたのはリュックサックではなく、小学生が背負うランドセルだった。
それは黒いランドセルで、ボビー並の大きな図体で小学生用の黒いランドセルを背負っている姿は滑稽で笑える。用途を間違えたのか、それとも母国にいる子供の為に帰国土産として買ったのかは分からない。

99 施餓鬼法要


今日松戸の栄松寺で施餓鬼があった。父の他界後母が毎年行っていたが、この暑さで母が熱中症になるのを恐れ私が行くことにした。それにしても施餓鬼とはどうしてこんなに暑い時期に行われるのか?施餓鬼は午後一時から始まり、塔婆の配布は午後三時からだが、せめて塔婆の配布は夕方の5時以降の涼しい時間からに出来ないものか?でないと暑くてたまらん。私が物心ついた頃から、我が家では毎年亡き父が施餓鬼に行っていた様だが、母によれば嫁に来た頃は曾祖母は「毎年行かなくても良い」という考えだったらしい。何故なら、施餓鬼は他界した後、この世の罪で仏になれなかった霊に行うものだから、不要・・・さらにその為に所謂お盆から数日遅れて行うのだ・・・という理屈だったらしい。もっともらしい論理なのだがそれが正しかったのかどうか、今となってはよく分からない。
それでは我が家が過去施餓鬼に全然行っていなかったかと問えばそんな事はないらしい。父が子供の頃栄松寺に施餓鬼に行くことをとても楽しみにしていたらしい。施餓鬼に出席する檀家にはお膳が用意されていたからだ。ある意味、食生活が貧しかった当時の楽しみの一つだったのかもしれない。

98 ぴあが休刊


ぴあが平成23年7月21日の発行を最後に休刊に入るらしい。
一時代終わった・・・と思う。我々がぴあに求めていた情報は現在インターネットで十分得られる時代になってしまった。
最近本屋さんで見かけないが”ぴあグルメマップ”もすでに休刊になったのだろうか?レストランに行くときは必ず”ぴあグルメマップ”を参考にしていた。ただ当時、ぴあグルメマップで取り上げられていたレストランは比較的若年層向きの情報が多かったと思う。何らかの目的でお店に人を連れて行きたいと思った時、”ぴあグルメマップ”に掲載された(行ったの事の無い)店を選び、連れて行くと案外、的外れなお店だったりする事も少なくなかった。バブルで、高級志向のレストランを求めていたからかもしれないなぁ・・・

97 最高級品紅茶について−スリランカ

NHK教育テレビで”極める! 田中卓志の紅茶学”と称し紅茶の作り方を特集していた。

緑茶は 歯を摘む→しおれさせる→蒸す→乾燥
紅茶は 歯を摘む→しおれさせる→揉み込む(揉捻し酸化発酵させる)→乾燥

となっていて、細かい違いは別にして、大雑把に言えば”蒸す”と緑茶になり、”揉み込む”と紅茶になる。

揉み込むと茶葉の細胞が壊れ、茶葉に含まれるポリフェノールが酵素で酸化発酵する。所謂リンゴの色が変わるように色が赤黒く変わり紅茶らしい色になる。

元々この揉み込むという作業は古来手作業で始まったが、現在は機械で揉み込むのが一般的らしい。
ただし、手もみした紅茶は高級品で、たとえば台湾の手もみ紅茶は高級品過ぎて品薄状態になり日本人の手には入らないらしい。
しかしながらいくら高級の手もみの紅茶と言っても揉み込むのは作業台の上で揉むとのこと。ところがだ・・・

25年前、スリランカに居た頃、高級紅茶について聞いたことを思い出した。それはアラブの石油王レベルの人が手に入れることの出来る稀少品で、我々庶民レベルの手には入らない。
果たして、どうやって作るのかというと勿論手もみなのだが、その手もみの仕方がちょっと違う。
それはまだ男性を知らない処女の作業員の腿の上で優しく手もみするのだそうだ。台の上ではないらしい。そうすることによって発酵の進み具合やら非常に良い具合に進むのだそうで、高級品を飲んだことの無い私にとっては想像するしかない。そんなすごい紅茶をいつか飲めるようになるのだろうか?

96 ミニ四駆、ラジ四駆

プラスチック製ディスプレイ・ケースが欲しかった。
模型に詳しい同僚のH君に相談すると色々と調べてくれた結果、勤務先から案外違い場所にディスプレイ・ケースを売っている店があるという。そこで、H君と勤務終了後そのお店に行くことにした。
それは田宮模型だった。店内には欲しかったディスプレイ・ケースはあったもののサイズが確定できない為、今日は見るだけで帰ることにした。
それにしても、魅力的な品物がたくさんある。完成品もリアルにディスプレイしている。模型屋さんなので子供が多いと想像していたがむしろおじさんの方が多いことに気がついた。安いプラスティック模型もあるが魅力的なオタッキーな模型は7万円〜10万円という値段がザラだった。店のあちこちに父の日プレゼントのお勧め張り紙があったが、この値段では果たして誰がプレゼントしてくれるというのだろうか?どちらかというとおじさんが自分自身にプレゼントする為の張り紙ではないか?と感じた。
一階の店舗内も一渡り見終えたところで「二階に行かない?もっとオタクなものがあるヨ」とH君がささやく。

そこで二階に上がるとガラスのスクリーンの向こう側に自動車模型のサーキット場があった。たくさんのお客さんがサーキットコースに自動車模型を置き走らせてスピードを競っている。「大人と子供が・・・」と言いたいところだが、どちらかというと「大人と大人が・・・」といった感じだ。ほとんど男性の大人達が実に楽しそうに遊んでいる。
”昔日の松戸69 レーシングカー屋さん−根本”でスロットカーについて書いたことがあった。まさにあんな感じなのだが、コースにスロットカーの時の様な溝は無く、U字溝の様な側壁のあるコースを走らせる。店員に聞くと、ここでみんなが遊んでいるのは”ミニ四駆”というのだそうだ。単三電池でコースをただ回るだけでスピードのコントロールは出来ない。スピードのコントローラーのあるのは”ラジ四駆”と言うのだそうだが、今は一般的ではないらしい。コントローラーと言ってもアクセルボタンがあるだけなのだが・・・
たぶん私はこの世界には嵌らないだろう。ただ、こういう世界もあるということを知り、目の当たりにして、ある意味、いい勉強になったヨ。