表の家

松戸行脚 拓銀松戸支店のちらし


北海道拓殖銀行は1998年に破綻、他銀行に営業譲渡という形で吸収されてしまった。松戸支店開業が1971年前後の筈で松戸では三十年弱の命だった。北海道拓殖銀行松戸支店はその後中央信託銀行松戸支店に統合され、中央三井信託銀行松戸東支店、中央三井信託銀行松戸支店と変遷している。
北海道拓殖銀行への就職は北海道ではエリートの証だったらしい。
入手したちらしは北海道拓殖銀行松戸支店の出店案内の広告で多分昭和46年4月頃と思われる。何気ない広告の中に興味深い部分があり、検証をしてみた。

当時のちらし


松戸支店開設準備事務所となっているのでまだ仮オープンで現場が動いている最中の状態だったのかもしれない。

案内マップ:


聖徳大学下東山観音の前にある現在のメガネストアーは当時まだなく、ガソリンスタンドがあったようだ。

そのガソリンスタンドの斜め前辺り、つまり現在マンションが聳える付近に拓銀はあったようだ。何故かたくぎんの記憶がない。さらに、イトーヨーカドーがまだ無く聖ミカエル教会だった。扇屋は東口の北と南に一軒ずつあることが示されている。松戸市の歴史に従えば、扇屋は昭和四十四年に出来た。

しかもそれは松戸駅東口の南側、デンキランドがあった付近。当時の扇屋の店舗は手狭だったらしく、松戸駅東口北側、現在の新東京病院横にある立体有料駐車場のところに新しい扇屋が出来た。どうやら両店舗とも同時期に営業していたらしい。旧店舗はホームセンターとして、新店舗は扇屋として……扇屋は昭和四十四年に初出店してからたった二年程度で新店舗を造ってしまったのは驚き!当時の活況を感じる。  

付録松戸市医院病院マップ


さて、青文字で13と書かれた左斜め上に松戸ボウルが見える。この松戸ボウル跡にアーバンヒル松戸が後に出来る。

ダイエーはまだ出来てない(当初はダイエー→D-マート→ダイエー)。従って、青13から赤11までは通しの道になってます。現在は途中に公園とダイエーがあり通しにはなっていない。また、図の左上の青12付近に電報電話とあり、まだNTTになる前。現在はNTTは無く、建物が残っている。

さて、赤61のところに字が消えているがモンダ書店がある。ここで付録付きの冒険王を買いに行った思い出がある。また、その付近に中部小があり移転する前。伊勢丹も当然ない。

赤19,20のところに色川書店がある。ここは古本屋で、まだ踏切があった時代が懐かしい。色川書店の線路を挟んで向こう側に図書館がある。当時は市民会館の中に図書館があった。色川書店付近には赤24に隠れているものの公営質屋が見える。当時はこの辺りにそういうものがあった。

また、松戸駅東口側、青11に住吉書店が見える。これは岩瀬の十字路の森谷ストアー付近にあった本屋。住吉書店跡には現在グランコートマンションが建っている。


説明文


定期預金の利率(年6%)と高い事が分かる。こんな利率は今ではお見掛けしなくなったジャルパック預金がある!現在のJALのホームページを見ると、JAL旅行積立という商品があり年2.5%と有利な利率のようだが、ジャルパック預金とはそのJAL旅行積立の前身なのかもしれない。

ヤングパック預金も響きが良い。
「楽しみながら未来のユメを築く若い人の預金……」古めかしくて良い!

さて、面白いのが右にある個人小切手。他の銀行では当時どの程度普及していたのか分からないが、日本で小切手は企業向けであり個人は少なかったのではないか?

私は香港滞在中に小切手を持っていた。支払いにとても便利で重宝していた。何故日本では小切手が個人の間で普及しないのか不思議に思った。

拓銀跡地現況


拓銀跡にあっている現在のマンション。左は元住友生命松戸営業所。


隣の住友生命松戸営業



この「拓銀松戸支店のちらし」は松戸行脚2006において作成、2008年10月リメークした。