表の家

市川市の絵葉書
不二服装専門学院 古絵葉書


創立十周年講堂落成 記念絵葉書
市川市八幡
学校法人 不二服装専門学院

絵葉書のタトウ

波多野学院長 不二服装専門学院 正面校舎 創立者奥野木先生

不二服装専門学院 創立から十年の歩み
昭和二十一年三月創立者故奥野木壮一郎先生は現波多野学院長の協力を得て、五○○余命の入学生を迎えて華々しくスタートしました。二十三年八月には財団法人奥野木学園を設立し、当時物資不足の中に本校舎の中央一五〇坪を新築して、よろこびのまもなく奥野木理事長の逝去により全校職員ただ茫然としていたが、断然奮起してその遺志をつぐことにしました。 二十五年十月、高校家庭科免許指定校の栄誉をうけ二十六年三月には学校法人に組織を変更、其後特別教室の料理、茶道の二教室、東と西とに八教室と付属室を建築して現在建坪六四〇坪、三十有室、職員約四十人昼夜間一、〇〇〇人の生徒を収容して有数の洋裁学校として存在するに至りました。
 更に本年九月講堂完成後は、音楽、映画、講演、特に生徒作品の発表会等に利用して大いに教育の内容充実に備えると共に市川市文化の向上にも寄与することができると思います。将来旧校舎を改築して、寄宿舎を完備し全人教育を目標に県下と近郊の女子教育に専念する覚悟であります。

不二服装専門学院講堂

不二服装専門学院 新設の不二講堂
満十年を期してかねて計画を進めて来た講堂は東京大学教授光学博士平山嵩先生の設計により昭和三十一年二月起工、九月初旬見事に落成いたしました。 鉄筋コンクリート建築で総面積一五〇坪、優美な外観と固定席五〇〇を備えたしようしやなホール、特殊な天井と壁面の構造によつて音響効果にきわめて勝れ、さらに広いステージにはボーダーライト、フットライト、特に設備されたスポットライトと共に、完備した配電盤によつて容易に操作されるようになつている。また厳重な規格にのつとつた映写室とステージ正面の映写壁をもち、一六ミリの外に標準フイルムもトーキーの映写もできる
 優秀なグランドピアノも設備し、音楽教室ともなり、音楽会にはその音響効果のよさによつて絶交の海上として使われるであろうし、生徒作品の発表会や講演会等教育上の活用範囲は益々深めていくことができます。
別棟に二階建ての付属建築は階上を近代的設備をもつ研究教室とし、階下には出演者のため控室があり、階下の大通りに面した一角にはサービスステーシヨンを開き生徒作品の常時展覧をかね、衣服に関する万端の御相談に応ずることにましす。
 こうしてこの不二講堂はやがて市川市文化向上のためにも大いに寄与することができると思います。

タトウの裏側には(ホンマ写真館謹製)と書かれていた。
平山嵩先生とは図学や建築設計理論などの本を執筆されていた大先生で北の丸公園のヒトデ型ビルの科学技術館(新築)を設計。